ぼる塾、『BAD LANDS バッド・ランズ』で新境地を開いた山田涼介の熱演に驚愕!「この映画でしか見られない山田さんを目撃した」
「宇崎竜童さん演じる曼荼羅のギャップにシビれた」(きりや)
――ネリとジョーの周囲には、犯罪組織や警察など、あらゆる登場人物がうごめいています。隅々まで個性豊かなキャラクターが顔を揃えている点も本作の大きな魅力となりますが、お気に入りになったキャラクターはいますか?
あんり「ネリを手助けしていく、曼荼羅(まんだら)です!」
きりや「私も曼荼羅です!演じている宇崎竜童さんも、すごくステキでした」
あんり「私は曼荼羅を見ていると、少し自分の父親を思いだすようなところもあって。うちの父親は“そこまでしなくてもいいのに”と思うような義理堅さがあって、思春期のころは『融通が効かないな!』と思ったりしていたんです。でも大人になってみると、大事にするものをしっかりと持っていることって、すごくステキなことなんだなと、だんだん父親のことがわかってきたところもあって。なんでも器用にできる人ではないからこそ、ネリも曼荼羅を信用したんだろうなと思います。また曼荼羅って、普段はだらしなくても、いざとなった時に放つ輝きがすごい。そういったギャップも魅力的でした」
きりや「そう!あのギャップにはシビれたよね。曼荼羅は、周囲から“頭がぶっ飛んでいる”と表現されたり、急に大声を出したりと、最初は私も“ちょっと怖いな”と思っていたんです。でもネリに協力して、一緒に戦うようになっていく場面はものすごくカッコよかった!“このおじさん、こんなにカッコよかったの!? ”と驚きました」
田辺「私も曼荼羅が好きですが、印象的という意味では、ネリの元彼。いつまでもネリに執着する男性なんですが、演じる淵上泰史さんがキャラクターのねちっこさを見事に表現されていて…。あの元彼、ものすごくイヤなヤツだった!イケメンでお金持ちかもしれないけれど、アイツは絶対イヤ。腹が立った!」
あんり「でもああいう男にハマっちゃうと抜けだせないのかもね。危険な男だよ!本当におもしろキャラクターばかりなんだけど、天童よしみさんが演じている特殊詐欺の道具屋の存在感もすごかった…!」
きりや「登場してきた時に、なんだかうれしい気持ちになったもん」
あんり「また言うセリフが、ものすごくおもしろいんだよね。あんなにおもしろくできるなんて、天童さん、すごいなと思った。田辺さんにも『まぁねー』(という持ちギャグ)がありますが、営業先で『まぁねー』をやるとウケる時と、ウケない時があるんですよ。喜んでくれる人もいれば、『また“まぁねー”が出たな』と思う人もいる。でも天童さんの放つセリフは、ウケない時がないと思う(笑)」
田辺「確かに!ああなりたい!」
あんり「そう考えると、この映画ってお笑い好きな人が観てもおもしろいのかなと思います。関西弁が飛び交うテンポ感や映画のなかにある笑いの感じなど、ちょっと漫才みたいなところもあって」
きりや「ツッコミ方やタイミングなど、勉強になるかもしれないね。安藤さんや山田さんは関西出身ではないのに、ものすごくナチュラルに関西弁を話していて、本当にすごいなと思いました」