会員制クラブはサービス充実!『ジョン・ウィック』で描かれるロマンあふれる殺し屋の世界をおさらい

コラム

会員制クラブはサービス充実!『ジョン・ウィック』で描かれるロマンあふれる殺し屋の世界をおさらい

キアヌ・リーブス扮する伝説の殺し屋ジョン・ウィックの活躍を、ハードなアクションと共に描く人気シリーズ第4弾『ジョン・ウィック:コンセクエンス』が9月22日(金)から公開される。

【写真を見る】「ジョン・ウィック」シリーズのルールや組織を覚えてる?(『ジョン・ウィック:コンセクエンス』)
【写真を見る】「ジョン・ウィック」シリーズのルールや組織を覚えてる?(『ジョン・ウィック:コンセクエンス』)[r], TM & [c]2023 Lions Gate Entertainment Inc. All Rights Reserved.

4年ぶりの最新作でもかつて忠誠を誓った裏社会と決着をつけて真の自由を手に入れようとするジョン・ウィックの戦いが描かれるように、世界中の殺し屋コミュニティを舞台とした物語が展開する本シリーズ。殺し屋だけが使える施設やサービスが存在するなど、ユニークかつロマンたっぷりに描写されている“殺し屋の世界”について、本稿では様々なルールや勢力関係と共におさらいしていく。

絶対的な掟が存在する会員制の殺し屋クラブ“コンチネンタル”

キアヌ・リーブスの当たり役となった「ジョン・ウィック」シリーズ
キアヌ・リーブスの当たり役となった「ジョン・ウィック」シリーズ[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

1作目『ジョン・ウィック』(14)は、殺し屋稼業から足を洗って静かな生活を送っていたジョン・ウィックが、亡き妻が遺した子犬デイジーをロシアンマフィアの首領ヴィゴ(ミカエル・ニクヴィスト)のボンクラ息子であるヨセフ(アルフィー・アレン)に殺されたことから、怒りの復讐を繰り広げるという内容だ。

ロシアンマフィアのヴィゴも主席連合の1人だったがジョンによって殺されることに(『ジョン・ウィック』)
ロシアンマフィアのヴィゴも主席連合の1人だったがジョンによって殺されることに(『ジョン・ウィック』)[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

個人的な復讐が題材の作品だが、ジョン・ウィックが現場復帰したことでしだいに殺し屋のコミュニティが浮き彫りになっていく。例えば、自宅を襲撃してきたヴィゴの手下を返り討ちにしたジョン・ウィックが電話で“ディナー”の予約をすると“掃除屋”が来訪。死体の処理と現場の清掃を行い、ジョン・ウィックは業界で使える金貨で支払いをする。

また、現役復帰したジョン・ウィックは殺し屋御用達の“コンチネンタルホテル”へと足を運び、友人でもある支配人のウィンストン(イアン・マクシェーン)から情報収集し、仕事の拠点としている。

コンチネンタルホテルの支配人ウィンストン(『ジョン・ウィック』)
コンチネンタルホテルの支配人ウィンストン(『ジョン・ウィック』)[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

ミズ・パーキンズは掟を破ったため消されてしまう(『ジョン・ウィック』)
ミズ・パーキンズは掟を破ったため消されてしまう(『ジョン・ウィック』)[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

コンチネンタルホテルは、「ホテル内での“仕事”は厳禁」という絶対的な掟で守られた、殺し屋にとっての聖域。しかし、400万ドルの報酬に釣られたミズ・パーキンズ(エイドリアンヌ・パリッキ)は、あろうことか部屋で休養中のジョン・ウィックを襲撃。これは失敗に終わり、のちにウィンストンによって粛清されてしまった。

コンチネンタルの全貌が明らかに!ジョン・ウィックを苦しめる“誓印”とは


『ジョン・ウィック:チャプター2』では、誓印に悩まされることになるジョン
『ジョン・ウィック:チャプター2』では、誓印に悩まされることになるジョン[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

1作目の大ヒットを受け、2作目『ジョン・ウィック:チャプター2』(17)からはグッとスケールがアップし、コンチネンタルが一介のニューヨークのホテルでなく殺し屋をサポートする世界的機関であることが判明する。

ローマのコンチネンタルホテルを訪れたジョン・ウィックは、武器をおすすめしてくれるソムリエや防弾スーツを仕立てるテーラー、土地の地理に強い地図屋など、多彩なサービスを活用しながら仕事の準備をしていく。

武器や金貨などのアイテムをジョンは家の床下に埋めている(『ジョン・ウィック:チャプター2』)
武器や金貨などのアイテムをジョンは家の床下に埋めている(『ジョン・ウィック:チャプター2』)[c]Summit Entertainment/courtesy Everett Collection

また、賞金額の設定や組織からの追放といった様々な依頼を電話で受けて世界中に発信する組織の裏方、管理部も本作から登場。電話の交換手がいたりとアナログな世界観がなんともユニークだった。

そんな今作で物語の鍵を握ったのが「誓印は絶対」というコンチネンタルの2つ目の掟。“誓印”とは血の捺印をもって結ばれる契約のことで、相手の依頼は拒否できないというもの。過去にイタリア系犯罪組織“カモッラ”のサンティーノ(リッカルド・スカマルチョ)を頼り、誓印を結んだジョン・ウィックは、再び穏やかな日々を過ごそうとしていたところ、サンティーノから断れない殺しを依頼されてしまう。

父の跡を継いだサンティーノの実姉ジアナを抹殺するという仕事をしぶしぶ遂行したジョン・ウィックだったが、逆にサンティーノによって多額の賞金を懸けられ、ニューヨーク中の殺し屋から命をねらわれるハメに…。まさかの裏切りにブチギレのジョン・ウィックは、ニューヨークのコンチネンタルホテルに逃げ込んだサンティーノに対し、掟もお構いなしに銃弾をお見舞い。コンチネンタル会員から除籍となり、今度は全世界の暗殺者から標的にされることになってしまう。

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