会員制クラブはサービス充実!『ジョン・ウィック』で描かれるロマンあふれる殺し屋の世界をおさらい
“主席連合”など多彩な組織が登場!思惑が交錯するパワーゲーム
2作目からは“コンチネンタル”以外の組織も登場。カモッラのサンティーノなど世界中の犯罪組織のトップで構成されている“主席連合”、さらに元コンチネンタル会員のバワリー・キング(ローレンス・フィッシュバーン)が一代で築き上げたニューヨークの地下を拠点とする独自の組織などが作品に広がりをもたらしている。
3作目となる『ジョン・ウィック:パラベラム』(19)では、主席連合がコンチネンタルをはじめとする様々な組織を支配する存在であることが明らかに。殺し屋世界の秩序を守る裁定人(エイジア・ケイト・ディロン)によって、ウィンストンなどジョン・ウィックに恩赦を与えた人たちが次々と制裁を受けることになるなど、力関係が深く語られていく。
一方、世界の殺し屋全員が敵という大ピンチに置かれたジョン・ウィックは、自身を暗殺者に育て上げたディレクター(アンジェリカ・ヒューストン)率いる“ルスカ・ロマ”と呼ばれる古巣の犯罪組織や、モロッコのコンチネンタルホテルの支配人で“誓印”の貸しがあるソフィア(ハル・ベリー)など、持っているコネをフル活用。
ついに主席連合の首長(サイード・タグマウイ)のもとへたどり着くと、忠誠心を見せウィンストン殺害を命じられるが、結局は反旗を翻し、聖域から解除されたニューヨークのコンチネンタルホテルでシャロン(ランス・レディック)らコンシェルジュ軍団と共に主席連合の刺客たちを撃退してみせた。
しかし、支配人としての権力を取り戻すべく裁定人と協議を交わしたウィンストンに裏切られ、ホテルの屋上から突き落とされてしまったジョン・ウィック。死んだかと思われたものの、バワリー・キングの側近に助けられていたというところで物語は幕を閉じた。
最新作では日本は大阪の裏社会も登場!
そしてニューヨークに加え、パリ、ベルリン、大阪を舞台に物語が繰り広げられる最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』。
組織内での権力を得た主席連合の若き高官のグラモン侯爵(ビル・スカルスガルド)は、ジョン・ウィックを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破。さらにジョン・ウィックの旧友である盲目の達人ケイン(ドニー・イェン)を引き入れ、ジョン・ウィック狩りに乗りだしていく。そんななかジョン・ウィックは、日本の友人シマヅ(真田広之)の協力を求め、大阪のコンチネンタルホテルを訪れる。
2作目から続く、組織のしがらみから抜け出し、平穏な日々を取り戻そうとするジョン・ウィックの戦いがさらにパワーアップして描かれる最新作。多くのキャラクターに加え、新たな場所も登場しており、どんなユニークな裏社会の描写が楽しめるかにも注目だ。
また、ニューヨークのコンチネンタルホテルについての前日譚ドラマ「ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から」(全3話)が、映画公開と同日の9月22日(金)からAmazon Prime Videoで配信されるので、こちらもチェックすれば、殺し屋ワールドを存分に楽しめることだろう。
文/サンクレイオ翼