『白鍵と黒鍵の間に』池松壮亮、森田剛の2ショットインタビュー映像「5分間ドキドキ」というシーンも
池松壮亮が2人のピアニストを演じ分ける、冨永昌敬監督最新作『白鍵と黒鍵の間に』(10月6日公開)。このたび、本作より池松、森田剛の2ショットインタビュー映像および、「二人三脚」シーンを映した本編映像が解禁となった。
ジャズミュージシャンで、エッセイストとしても活動する南博の「白鍵と黒鍵の間に-ジャズピアニスト・エレジー銀座編-」を原作とする本作。原作はピアニストとしてキャバレーや高級クラブをわたり歩いた3年間を綴った回想録だが、共同脚本を手がけた冨永昌敬監督と高橋知由が南博がモデルの主人公を「南」と「博」という2人の人物に分け、大胆にアレンジした。本作の舞台は昭和末期の夜の街、銀座。未来に夢を見る「博」と夢を見失っている「南」という、ともに池松が演じる2人のピアニストの運命が大きく狂いだす一夜が描かれる。
今回解禁となったのは、南と博を一人二役で演じた池松と、南と博を翻弄する、刑務所から出てきたばかりの謎の男“あいつ”を演じた森田による特別インタビュー。撮影中の印象的だったシーンについて池松は「なぜかヤクザとピアニストが二人三脚をしているというよく分からない、非常に面白いシーンがあって…」と回答。隣の森田が必死に笑いをこらえる様子をみせながらも、撮影を思いだしたのか、思わず「ふふっ」と声が漏れてしまう和やかな様子が映しだされている。撮影時を振り返り池松は「森田さんが割りと早めに肩を組んでくださって、そこから解除してくれなくて…」とかなり気まずい状況だったと明かす池松。「体感でいうと5分くらいだったかな。胸キュン映画で駆けだしの俳優さんと女優さんが、よーい!の声がかかる前に手をつないじゃって、解除できなくなったみたいな…そういうことを思いだしましたし、5分間ドキドキしてました」とコメント。また、森田は「凄く大事なシーンでグーッとなってて。早めに肩を抱いてしまったんですけど、一回抱いたものを離すのもね…」と撮影時の心境を告白した。
あわせて、インタビューで言及された、ある意味特別な二人三脚の本編シーンも到着。本編では、森田演じる“あいつ”自らが、池松演じる博の足にベルトを巻いて、勢いよく二人三脚をはじめる様子が描き出されている。しかし、走り出した途端、シャバに出てきたばかりで痩せている“あいつ”のズボンがずれ落ち、そのはずみでナイフや拳銃といった危険物が次々と落ちていく。あまりの恐怖と異様な状況に博は耐えきれなくなり、ついに逃げだすことに。
昭和末期、銀座の夜の闇に消えていく博にはどのような運命が待ち受けているのだろうか?博と南、そして“あいつ”の物語が交錯する物語をぜひ劇場で目撃したい。
文/鈴木レイヤ