ついにフィナーレのテレビアニメ「進撃の巨人」!“自由”へと突き進むエレンの戦い、巨人を巡る攻防をSeason1からプレイバック
巨人を“駆逐”するため、調査兵団に入団したエレン
Season1で描かれたのは、ヒト対巨人の戦い。ヒトを捕食する巨人の出現により存亡の危機に陥った人類が、三重の巨大な壁を築いて生き長らえながら、巨人という恐怖に立ち向かう姿が英雄的に描かれる。
エレンは、壁内の世界に漂う閉塞感と理不尽な不自由さに、激しい怒りを抱く10歳の子どもだった。自由を守るためには人殺しも厭わぬその苛烈な性質は、目の前で巨人に母を喰われたことによる憎悪でさらに増し、「すべての巨人を駆逐する」という確固たる意志を持つに至る。そしてかねてから希望していた調査兵団に入るため、ミカサとアルミンと共に第104期訓練兵団に入団し、死線を共に越えるかけがえのない仲間たちと出会い、3年間の訓練を経て卒業を迎える。しかしその直前、「超大型巨人」と「鎧の巨人」が出現。再び壁内に侵入してきた巨人の討伐作戦で、己の弱さを自覚しないまま直情的な行動に出るという愚を犯したエレンは、アルミンを助けたものの、巨人に捕食されてしまう。
その時、エレンに秘められていた巨人の力が発現。エレンはエルヴィン(声:小野大輔)率いる調査兵団に入ることで、自身の巨人の力を利用し巨人と戦うことを願うが、憲兵団だけでなく、新たに出現した「女型の巨人」にも身柄をねらわれることに。自分を守るために巨人と戦う仲間を見殺しにして逃げだすほかない己の弱さを悔い、込み上げる苦しみと悲しみを噛み殺して、エレンはリヴァイの下で兵士として研鑽を積む。その戦いのなかで、訓練兵団の同期生アニが女型の巨人であることが判明。人類存亡のためアニの正体を暴き、ストヘス区での激闘を経て、硬質化したアニの捕獲に成功する。そして同時に、壁の中に巨人が居ることが判明した。
共に戦ってきた仲間が敵だったと知り、命の選択も迫られる
Season2で描かれたのは、巨人の謎。「無垢の巨人」を操る特殊能力を有した「獣の巨人」の出現により、敵対する複数の巨人の存在が明らかとなった。とりわけエレンを激怒させたのは、ライナーとベルトルト(声:橋詰知久)の裏切りだ。エレンは、戦闘能力が高く、仲間からの信頼が厚いライナーにあこがれを抱いていた。しかし5年前のあの日、ウォール・マリアの扉を破り巨人を壁内に引き入れて、母や大勢の命を奪ったうえに、平然と飯を食い、自分の近くで笑い合っていられたのかと激昂し、巨人同士の戦いが始まる。
エレン、ミカサ、アルミン、ジャン、コニーら第104期訓練兵メンバーは、巨人を狩るための刃を仲間に向けられるのか?己が戦う理由と覚悟、そして救うべき命の選択を迫られる。結局、巨人同士の戦いでエレンは負け、ライナーとベルトルト、そしてクリスタ(声:三上枝織)の身の安全と引き替えに離反したユミル(声:藤田咲)によって連れ去られるが、エルヴィンの捨て身の作戦とエレンが無垢の巨人に命令する力を発動させたことで、からくも帰還を果たした。この戦闘によってエレンが、ライナーたち戦士が探し求めていた「座標」であることが判明し、対立の構図は、壁外の戦士と調査兵団の戦いへと移行していく。