ついにフィナーレのテレビアニメ「進撃の巨人」!“自由”へと突き進むエレンの戦い、巨人を巡る攻防をSeason1からプレイバック - 3ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
ついにフィナーレのテレビアニメ「進撃の巨人」!“自由”へと突き進むエレンの戦い、巨人を巡る攻防をSeason1からプレイバック

コラム

ついにフィナーレのテレビアニメ「進撃の巨人」!“自由”へと突き進むエレンの戦い、巨人を巡る攻防をSeason1からプレイバック

巨人の力を巡る壁内人類による政治劇と戦い

続くSeason3は、ヒト対ヒトの戦い。巨人という人類共通の敵を前にしてもなお、己の欲望を優先し、一つになることができない人類のひ弱な精神と醜悪な言動が、様々な人物の視点から語られ、同時に、嘘と欺瞞で人類を統治してきた王家の謎も明らかにされる。

二部構成のPart1は壁内の政治劇。エレンの引き渡しに応じず、壁と巨人の謎に迫る調査兵団に対して、王政府は調査兵団が巨人と結託していると糾弾し、エルヴィンの死刑を決定。しかし政権は、現王政府に見切りをつけたドット・ピクシス駐屯兵団司令官(声:田中正彦)およびダリス・ザックレー総統(声:手塚秀彰)と組んだエルヴィンのクーデターにより奪取され、調査兵団は晴れて自由を手に入れた。

一方その裏では、壁内人類の真の王家の血を引くロッド・レイス(声:屋良有作)の命を受けたケニー・アッカーマン(声:山路和弘)が、憲兵団対人立体機動部隊を使ってエレンとクリスタを強奪し、巨人の力を本来の持ち主(真の王家の継承者だと判明したクリスタこと、ヒストリア・レイス)に戻す儀式の準備を整えていた。己が持つ巨人の力と由来について知るほどに、自分はいらない存在だったこと、そんな自分を守るために多くの仲間の命を奪ったという罪の重さにエレンは絶望の涙を流し、完全に生を諦めてしまう。しかしヒストリアは「胸張って生きろ」というユミルの言葉を思いだし、継承の儀を拒否してエレンを解放。そこに救出にきたリヴァイたちも駆けつけた。

目の前で超大型巨人を凌ぐ大きさに変化するロッド。その熱に炙られながら、「役立たず」と自分を責め続けるエレンを励ましたのは、いままでがそうじゃなかったのかと言わんばかりのジャンとコニーの軽口、そして自分たちが人類の敵だからこのまま死ぬのかと問い、人間なんて巨人に駆逐されちゃえばいいと、やや乱暴な論理で彼を鼓舞するヒストリアの言葉だった。最後にもう一度だけ、自分を信じることを赦してほしいと願いながら、「Armor」と書かれた液体を飲んで巨人の硬質化能力を使って仲間を救い、エレンは再び人類の希望に、ヒストリアは女王になる。

ついに壁の外へと飛び出し、未来を視てしまうエレン

Part2は壁外巨人と壁内人類、つまり“同族”の殺し合いとなった。ウォール・マリアの内側からエレンを追い詰める鎧の巨人と超大型巨人、壁外の無垢の巨人を操り、瓦礫を散弾のように飛ばす投擲攻撃を繰りだす獣の巨人と、大型砲を背中に装備した車力の巨人を相手に、多くの犠牲を払いながら辛勝した調査兵団は、究極の命の選択(瀕死のエルヴィンとアルミン、どちらを巨人化薬で救うか)を迫られる。


躊躇なくエルヴィンを選んだリヴァイに、刃を向けるミカサ。エルヴィンを悪魔と呼び、まだ地獄が足りないとエレンの訴えを阻止するフロック。そこに善悪も正誤もなく、あるのはただ、リヴァイの意志のみと思われたが、エルヴィンは過去の夢を見ながら、薬を打とうとするリヴァイの手をはねのける。その時リヴァイの脳裏をかすめた、夢をあきらめ、目を伏せるエルヴィンと、壁外の世界にある海について目を輝かせて語るアルミン。結局リヴァイはアルミンを選び、巨人化したアルミンは瀕死のベルトルトを喰い、その身に超大型巨人を宿して復活した。

その後、イェーガー家の地下に残されていた父の手記を読み、父親の記憶に触れて巨人に関する知識を得たエレンは、始祖の巨人の力を持つ自分と、王家の血筋を引く巨人、つまりヒストリアを巨人化して接触させれば、ユミルの民を自在に操ることができるという危険に気づく。そして、ヒストリアと触れて未来を視てしまう。

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