舘ひろし、柴田恭兵のタカ&ユージコンビが8年ぶりに帰ってくる!「あぶない刑事」最新作製作記者会見で変わらぬ魅力が炸裂
「あぶない刑事」シリーズ最新作製作発表会見が11月1日、セルリアンタワー東急ホテルにて行われ、舘ひろし、柴田恭兵、浅野温子、仲村トオルが出席。最新作となる映画『帰ってきたあぶない刑事』が2024年5月24日に公開されることが明かされ、8年ぶりの新作への思いを語った。
1986年のテレビドラマ放送開始から37年。最新作では、前作『さらば あぶない刑事』(16)で「サラバ」を告げた舘ひろし演じる鷹山敏樹と柴田恭兵演じる大下勇次のタカ&ユージコンビが、8年の時を経てヨコハマに凱旋し、探偵として活躍する様子が描かれる。
「前作でニュージーランドに“サラバ”しましたが、また帰ってきちゃいました(笑)」とニヤリとした舘だったが、「このメンバーが4人揃うと最強だと思うので、再び出会えてうれしいです」と喜んだ。柴田は「最初は『さらば』でおしまいだったんじゃないの?と思ったけれど、根っこではまた舘さんとやりたいなと」と笑顔を見せ、「まさかこんなに一つの役を長くやるとは思ってなかったけれど、この出会いはとても大きいなって」と37年の歴史にしみじみとしていた。真山薫役の浅野は8年ぶりの最新作に「『マジ?』って思いました。これで8年後もやるのかな…ヤダね(笑)」と笑い飛ばすと、町田透役の仲村が「何度帰ってくれば気が済むんだって(笑)」とツッコミを入れ、会場の笑いを誘っていた。
会見の3日前にクランクアップした現場は「楽しかったです」と振り返った舘は、新しいスタッフと作り上げた新作は「すごくいまっぽいという印象を受けました」と説明する。若いスタッフが多かったが「ダンディー鷹山とセクシー大下がやってきた、みたいな雰囲気にしてくれて。期待に応えようという気持ちになりました」と語った柴田は「年寄りを庇うというよりも、リスペクトしてくれていたスタッフで」とジョーク混じりで感謝し、楽しくてやりやすい現場だったと微笑んでいた。
70代となった舘と柴田だが、タカとユージは変わらないと指摘した浅野は、新しいスタッフでいままでとは違う撮り方をした作品だけど「いつも通りに観てやって!」とアピール。タカとユージの変わらなさについて「まるでゾンビ。全く変わらない」と例える浅野のコメントに仲村も「このかっこよさが40年近く変わらないのはすごい奇跡だと思います。そこが『あぶない刑事』が37年続いた魅力のひとつであることは間違いないです」と補足していた。
最新作について「恭様の軽いジョークとか、薫の破壊力とか、トオルが僕たちを上から見ている態度とか…」と見どころをピックアップした舘。「ご自身のダンディさは?」とMCから確認されると「もうないんじゃないかな…なんとなくやっています」と照れ笑い。柴田は「昔から楽しくておもしろくてかっこよくて、見終わった後になにも残らないのが『あぶない刑事』の映画だったし、それを目指していた感もあります。でも、今回は…」と話したところで、舘が「なにも残らない?」と尋ねる場面も。ニヤリとした柴田は「ちょっとは(なにかが)残る映画になっていると思います。かっこよくておもしろくてちょっと切なくて。観終わった後、必ず元気になれるような、明日から頑張ろうと思えるような映画になったと思います」と本作の注目ポイントを伝えた。
本作もこれまで通りアドリブは多めとのこと。舘は「僕は監督の指示に従ってお芝居をしようと心に決めていたけれど、恭様は勝手にやっていました」と暴露。すると柴田は「僕のポジションは説明セリフが少ないので、賑やかしではないけれど、昔からアドリブが多いんです」とアドリブが増えがちな理由を解説。浅野が「勝手にペラペラやっていました」と指摘すると、仲村が「昔から、(アドリブのことを)提案と呼んでいます。どんな提案が飛んできても、舘さんには取りやすそうな位置にボールを返して、恭兵さんには即座に返して…」と2人のアドリブへの対応方法を明かす。すると舘が「取りやすいところに返しても、こぼすからね」と自虐し笑いを誘うなど、トークにおいても37年の絆とチームプレイで取材陣を魅了していた。
取材・文/タナカシノブ