山崎貴監督がルーカスフィルム訪問!『ゴジラ-1.0』上映会ではVFX製作陣から拍手喝采
1954年に初めて姿を現して以来、世界を魅了し続けている怪獣“ゴジラ“の70周年記念作品であり、日本製作の実写版ゴジラ30作目でもある『ゴジラ-1.0』(公開中)。このたび本作の監督を務めた、山崎貴がルーカスフィルムに訪問した際の様子が解禁となった。
自身もゴジラのファンであることを公言する山崎監督が監督、脚本、VFXを担当した本作。主演に神木隆之介、ヒロインに浜辺美波を迎え、戦後直後の日本に襲いかかるゴジラと人々の戦いを描く。国内では1月14日までの73日間で観客動員346万人、興行収入53.2億円を、北米では1月13日までの44日間で興行収入5006万ドル(=約72億円)を突破。国内外の多数の映画賞を席巻する本作は、数々の映画賞にノミネートされ、15以上の受賞を獲得するという快挙を達成した。
そんな北米でも盛り上がりを見せるなか、「スター・ウォーズ」や「インディ・ジョーンズ」を生んだルーカスフィルムの招待を受け、山崎監督が同社を訪問し、現地の約300名の社員に向け本編の上映及びトークショーを実施。「スター・ウォーズ」の生みの親であり、世界で最も有名な監督の1人のジョージ・ルーカスが設立したルーカスフィルムは、映画史に刻まれる数々の大作や名作の製作に関わってきた映像製作会社。また、傘下にあるILM(インダストリアル・ライト&マジック)社は、上記の2シリーズに加え、「E.T.」、「ジュラシックパーク」、「タイタニック」、「アベンジャーズ」などのVFXを作り上げてきた世界トップクラスのSFX(特殊撮影)およびVFX(CGなどを用いた視覚効果)の制作会社だ。そんなルーカスフィルムのCCO(最高クリエイティブ責任者)のデイブ・フィローニが本作を絶賛。アニメ「スター・ウォーズ クローン・ウォーズ」の総監督や、実写ドラマ「マンダロリアン」などの製作総指揮兼監督などでも知られるフィローニが、ルーカスフィルム及びILMの社内向けに開催される「フィルムメーカー・フォーラム」に山崎監督を招待し、本作の上映とフィローニとのトークショーの開催が実現したという。
「スター・ウォーズ」の大ファンであることを公言する山崎は、ルーカスフィルムの社屋を案内されると、展示物に大興奮の様子を見せ、展示されている制作物等の説明を受けながら社内を見学した。社内のシアターには、ルーカスフィルムおよび同社の傘下にあるILMの社員、約300名が集結。上映前の舞台挨拶で山崎は「僕のキャリアは『スター・ウォーズ』を観たことから始まったので、この聖地に来て、自分の監督した映画を皆さんに観ていただけるというのは本当に幸せですし、ものすごく興奮しています。ILMの初期から、その仕事をずーっと観てきました。そして何度も何度も衝撃を受けてきました。CGの仕事を始めたころに『ジュラシックパーク』が公開され、ひっくり返りそうになるくらい驚いて…。そういう瞬間が何度も何度もあって、僕にとって燦然と輝く目標がILMであり、ルーカスフィルムでした。いまここにいることが本当に夢のようです」と喜びを語った。
上映後の会場では大きな拍手と大歓声が巻き起こり、観客はスタンディングオベーションで山崎監督の再登場を迎えた。トークショーでは、フィローニが代表して山崎監督に多くの質問を投げかけ、会場にいる社員たちは熱心に耳を傾ける。また、VFX制作の楽しみや、「スター・ウォーズ」の魅力の話では会場は大盛り上がりを見せ、VFX制作者同士ならではの話に花を咲かせた。トークショー終了後には、山崎監督のサインや写真撮影を希望する社員で行列に。ルーカスフィルムへの訪問と上映会を終え山崎は、「上映後にスタンディングオベーションで迎えてもらった時はちょっと泣きそうになりましたね。心が揺り動かされました。僕と同じようにVFXの楽しさや、苦しさ、面白さを知ってる人たち、そのなかでも世界トップクラスの人たちの前で上映して、いろいろなお話をすることができて、今日は本当に素敵な日でした」と感慨深く話している。
1月12日にはモノクロ映像版の上映も始まるなど、勢いが止まらない本作。世界最前線のVFX製作陣から拍手喝采を浴びた本作をぜひスクリーンで見届けてほしい!