原作ファンの度肝を抜く再現度!No. 1スタートを飾った実写『ゴールデンカムイ』は山崎賢人の新たな代表作に?

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原作ファンの度肝を抜く再現度!No. 1スタートを飾った実写『ゴールデンカムイ』は山崎賢人の新たな代表作に?

1月19日から1月21日の全国映画動員ランキングが発表。昨年末から首位を守り続けていた『劇場版 SPY×FAMILY CODE: White』(公開中)の5週連続1位を阻止したのは、2024年最初の邦画大作として公開前から大きな注目を集めてきた『ゴールデンカムイ』(公開中)だ。

4DX版も上映決定!『ゴールデンカムイ』が堂々1位スタート

【写真を見る】“実写化不可能”を圧倒的な再現度で打ち破る!原作ファンも太鼓判の怒涛のアクション
【写真を見る】“実写化不可能”を圧倒的な再現度で打ち破る!原作ファンも太鼓判の怒涛のアクション[c]野田サトル/集英社 [c]2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

全国393館(IMAX50館を含む)で公開され、初日から3日間の観客動員数は35万6186人。興行収入は5億3384万8690円を記録し、堂々たるヒットスタートを飾った『ゴールデンカムイ』。東宝の初日アンケートによれば、来場者の男女比はおよそ4:6と女性客がやや上回り、カップルや夫婦、ファミリー層など幅広い年齢層が集まっているとのこと。早くもリピーターが多数出ているようで、2月16日(金)からは全国60館で4DX版の上映も決定。さらなる成績アップが期待できそう。

2014年から「週刊ヤングジャンプ」で連載がスタートし、現在までのコミックス累計発行部数は2700万部を突破。2018年に放送がスタートしたテレビアニメ版も好評を博しており、その独特な世界観から「実写化不可能」とまで言われてきた本作。その“不可能”を可能にしたのは、「HiGH&LOW」シリーズを手掛けてきた久保茂昭監督。同作やMV監督としてのキャリアで培われたスピード感ある演出や、大勢の登場人物を巧みに捌くスキルは本作でも健在のようだ。

ヒグマの恐怖から個性的すぎる登場人物まで忠実にスクリーンに!
ヒグマの恐怖から個性的すぎる登場人物まで忠実にスクリーンに![c]野田サトル/集英社 [c]2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

先述の東宝のアンケートによれば、来場者のおよそ半数にのぼる47.3%が原作ファンであると回答しているという。そのうえで、全体の96%から高い満足度を獲得しており、原作ファンの心をしっかりと掴んだ実写映画化であることが窺える。SNSなどに寄せられている感想を見る限り、やはりその決め手となっているのは原作の再現度。北海道の圧倒的な大自然と、ヒグマの恐ろしさ、登場人物たちの個性など、本作の要となる部分がしっかり再現されており、もちろん久保監督作品の醍醐味である肉弾戦盛りだくさんのアクションシーンも炸裂。

そして、これまで様々な“実写化不可能”に挑んできた山崎賢人が演じる杉元にも高評価が多数。どんな役柄にも染まることができる役者としての成長はもちろん、鍛え抜かれた身体能力を活かす役柄と、「キングダム」シリーズの成功を経て山崎への信頼度はますます高まりを見せているように思える。このまま本作もシリーズ化の道を歩めば、「キングダム」と双璧を成す山崎の代表作となるにちがいない。

「ジョジョ」「キングダム」と幾多の実写映画化で主演を務めてきた山崎賢人が“不死身の杉元”に
「ジョジョ」「キングダム」と幾多の実写映画化で主演を務めてきた山崎賢人が“不死身の杉元”に[c]野田サトル/集英社 [c]2024映画「ゴールデンカムイ」製作委員会

ところで最近の邦画実写映画のヒット作の傾向として興味深いのは、具体的な土地に根ざした作品が増えていることだ。横浜を舞台にした『TOKYO MER 〜走る緊急救命室〜』(23)や広島を舞台にした『ミステリという勿れ』(23)、さらに埼玉ネタで盛り上がった「翔んで埼玉」シリーズと、いずれも“聖地巡礼”を兼ねたイベントやキャンペーンが展開するなど、舞台となった土地ぐるみで作品のヒットに貢献している。

北海道を舞台にした今作でも、全国の上映劇場の集客数トップ10のうち4館を北海道の劇場が占めるという異例の盛り上がりを見せている。アニメ作品の聖地巡礼がそれぞれの地域経済の発展に寄与したように、今後は実写映画でもこのような傾向が増えていくのだろうか。

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