上白石萌音が松村北斗の髪を実際にカット!『夜明けのすべて』メイキング映像公開、限定入場者特典はフォトシートに
第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に正式招待された、SixTONESの松村北斗と上白石萌音がダブル主演を務める映画『夜明けのすべて』(2月9日公開)。このたび上白石演じる藤沢さんが、松村演じる山添くんの髪を切るシーンのメイキング映像と本編映像が解禁された。
本作は、月に一度のPMS(月経前症候群)で自らの感情をコントロールできなくなる藤沢さんと、電車などの混雑した乗り物や美容室などの狭い室内に入れないパニック障害を抱えた山添くんが、周囲の人々の理解に支えられたり互いに助けあいながら、自身の生き方を見つめていくという物語。解禁されたのは、上白石が実際に松村の髪を切ったという驚くべき行動の舞台裏に迫るメイキング映像と本編映像だ。
栗田科学という職場の同僚として過ごしていた藤沢さんと山添くんは、お互いに自分ではどうすることもできない“生きづらさ”を抱えている共通点があることを知る。少しでも山添くんの力になろうと、自転車をプレゼントするため、突然山添くんの家を訪問する藤沢さんは、そこで彼が自分で髪を切ろうとしていたことに気づき散髪をしてあげることに。自信満々にハサミを入れるも、「あ…」と呟き手を止める藤沢さんに「大丈夫ですか?」と不安げな山添くん。「大丈夫…もう1回チャンスちょうだい!」と声を漏らす藤沢さんに、「チャンスってことは失敗したんですよね!?」と山添くんがすかさずツッコむという、なんとも微笑ましい2人の姿が収められている。できないことも自分1人で解決しようと殻にこもりがちな山添くんと、ちょっぴりおせっかいで陽気な藤沢さん。両極端でありながらも2人が打ち解けあうきっかけとなった、本作にとっても重要なシーンだ。
実際の撮影風景には、切り方、髪の毛の量、切る位置など指導を受けながら、真剣な表情で確認する上白石の姿が。今回役作りのため髪を伸ばして地毛で撮影に臨んだ松村だが、切られる側として上白石にプレッシャーがかからないようやさしく声をかける様子もうかがえる。そんな2人を三宅監督もかたわらで見守っており、失敗ができない一度きりのチャンスに、チーム一丸となって臨んだシーンとなった。ただならぬ緊張感のなかで撮影されたシーンだからこそ生みだされたリアリティあふれる空気感を、ぜひ大きなスクリーンで体感してほしい。
また、本作の公開を記念して、公開初日の2月9日(金)~2月12日(月・祝)の4日間限定で、本作上映館にて本作を鑑賞した方に入場者プレゼントとして「オリジナルフィルム風フォトシート」の配布が決定。山添くんと藤沢さんの職場の栗田科学で一緒に洗車をするシーンや、このたびメイキング映像が解禁された藤沢さんによる散髪シーンなど、2人の日常が映しだされたアイテムとなっている。
「自分のことはどうにもならなくても、相手を“助けられることはある”」。そう支え合いながら日々を送る2人の姿に、ぜひ注目してほしい。
文/山崎伸子