ニャンプレイヤーズ大集合!ネコ好きにはたまらないモフモフ“ネコ映画”新作は?
地球を救ったのはネコたち?『キャプテン・マーベル』
“死闘を繰り広げる主人公たちの旅に同行するネコ”つながりでぜひとも紹介したいのが、去年公開の映画『マーベルズ』(23)に登場し、あっと驚くほどの活躍ぶりを見せたモフモフ最強軍団「ニャーベルズ(!?)」たち。
キャプテン・マーベルこと、キャロル・ダンバースたちの失われた記憶を追う旅にいつの間にかついてきたグースは、地球のネコとよく似た見た目だが、その正体は「フラーケン」と呼ばれるエイリアン。口からグロテスクな触手が飛び出し、目にもとまらぬ速さで敵のクリー人を次々と飲み込んでは、何事もなかったかのようなすまし顔で毛づくろい。実はグースの体内には“ポケット・ディメンション”と呼ばれる異次元が広がっていて、エイリアンならではのグロテスクな卵で繁殖するという。
『マーベルズ』ではその卵が次々と孵り、モフモフのやんちゃな「ニャーベルズ」たちが登場!その好き放題暴れまくる様子が描かれており、誰も思わぬ方法で大ピンチにキャプテン・マーベルたちを助ける。ネコ好きにはニャンともたまらない戦闘シーンとなっている。
迷えるオトナとネコの暮らし『三日月とネコ』
「第1回 anan 猫マンガ大賞」の大賞受賞コミックを、安達祐実、倉科カナ、渡邊圭祐の主演で、上村奈帆監督が実写映画化した『三日月とネコ』(5月24日公開)は、もう一本となる注目の“ネコ映画”だ。熊本地震をきっかけに出会った、恋人でも家族でもない、境遇もバラバラな“迷えるオトナ”であるネコ好きの男女3人が、一つ屋根の下でネコと気ままな共同生活を送る日常を綴った、ありそうでなさそう…だけど、やっぱり本当にありそうな、いや、ぜひとも「あってほしい」物語。書店で働く40 代お一人様女性の灯(安達祐実)、30 代精神科医師の鹿乃子(倉科カナ)、20代のアパレルショップ勤務の仁(渡邊圭祐)は、みんなの愛猫のミカヅキと仲良く暮らしている。ごく普通の人生を歩んできた灯にとって、人生で一番「普通ではない生活」をしているものの、その生活はとても楽しくて仕方がない。できることなら、このままずっとこの幸せな共同生活を続けていきたいと願う3人だが、それぞれに人生の転機も訪れる。
映画を観ているうちに、真っ白で美しい毛並みのミカヅキのモフモフを吸いたい衝動に駆られるが、本作に登場する美猫はミカヅキだけではない。とある出会いとご縁をきっかけに、3人は共同生活を送るメンバーとして2匹の保護猫フーとギーを迎える覚悟を決めるのだ。
1988年から1991年までフジテレビ系列で放送されて人気を博したドラマシリーズ「やっぱり猫が好き」で、もたいまさこ、室井滋と共に三姉妹を演じていた小林聡美も、自分らしく生きる道を模索する主人公たちに、「生き方は、人の数だけある」と背中を押す、人気作家の網田すみえ役で出演。「ネコ好き」たちの“ツボ”を押さえたキャスティングとなっている。
「猫の日」に新旧の「ネコ映画」を予習・復習しながら、新たなネコ映画の金字塔となるであろう『ARGYLLE/アーガイル』でアルフィーの活躍を目にする日を待ちわびてほしい。
文/渡邊玲子