「すべてが本物志向」歴史ファンや“将軍”を演じた俳優も絶賛!「SHOGUN 将軍」がもたらす戦国ドラマの新たな可能性|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「すべてが本物志向」歴史ファンや“将軍”を演じた俳優も絶賛!「SHOGUN 将軍」がもたらす戦国ドラマの新たな可能性

コラム

「すべてが本物志向」歴史ファンや“将軍”を演じた俳優も絶賛!「SHOGUN 将軍」がもたらす戦国ドラマの新たな可能性

『ラスト サムライ』(03)、『ブレット・トレイン』(22)、『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(23)などに出演してきた真田広之が、主演だけでなくプロデューサーも務めたドラマシリーズ「SHOGUN 将軍」がディズニープラス「スター」で独占配信中!本作は、『トップガン マーヴェリック』(22)の原案を務めたジャスティン・マークスがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加するハリウッド製作の作品であり、「関ヶ原の戦い」前夜の日本を舞台に、徳川家康ら、歴史上の人物にインスパイアされた戦国武将、運命に翻弄される女性たちの駆け引きが描かれる。

製作発表時から注目を集めてきたが、2月27日に第1話と第2話が一挙配信されると、戦国コンテンツの歴史に衝撃を与える作品として、SNSを中心に絶賛コメントが続出。その波は日本だけにとどまらず、映画批評を集積・集計する米サイト「ロッテン・トマト」では、批評家からの評価が100%フレッシュ(超高評価)を獲得している。そこで、ドラマ「SHOGUN 将軍」のいったいなにが観る者を引きつけるのか?ディズニープラス公式Xで実施中の「#時は来たSHOGUN #呟き語れキャンペーン」や、「ロッテン・トマト」に寄せられた批評家コメント、本作に魅せられた著名人たちの声をピックアップしながらひも解いていきたい。

「どれをとっても妥協なし」松平健ら“歴史もの”に造詣が深い人々から賞賛の声!

本作は真田演じる関東を治める戦国武将、吉井虎永が敵対勢力と戦い、様々な計略を用いながら絶大な権力を誇る地位、“将軍”を目指していくストーリー。虎永の宿敵で石田三成にインスパイアされた石堂和成(平岳大)、日本に漂流してきたイギリス人航海士で虎永に協力する“按針”ことジョン・ブラックソーン(コズモ・ジャーヴィス)、按針の通訳となる戸田鞠子(アンナ・サワイ)、虎永の家臣でありながら怪しげな動きも見せる樫木藪重(浅野忠信)、亡き太閤の側室でその世継ぎの母でもある落葉の方(二階堂ふみ)といったひと癖もふた癖もあるキャラクターが次々と登場する。

【写真を見る】曲者ばかりの「SHOGUN 将軍」登場人物を総まとめ!第1話&2話人物相関図
【写真を見る】曲者ばかりの「SHOGUN 将軍」登場人物を総まとめ!第1話&2話人物相関図[c] 2024 Disney and its related entities

大坂から江戸にかけて繰り広げられる壮大な攻防戦は、さすがハリウッド!というスケール感。一方で、過去の海外作品に登場してきた日本は、どこか“コレジャナイ感”が漂っていることも少なくなかった。しかし、本作は徹底した時代考証と緻密なストーリー設計がなされただけあって、歴史作品にかかわってきた俳優、歴史ファンの著名人からも感嘆の声が上がっている。

「暴れん坊将軍」シリーズで長年徳川吉宗公を演じてきた松平健は、「真田さんが将軍役さながらにプロデューサーとして陣頭指揮を執り、衣装、所作、殺陣など、どれをとっても妥協のない完璧な時代劇を作り上げてくれた。“時代劇”を正しく世界に広めてくれたことに感謝するとともに、その情熱を心から応援しています」と、真田の手腕を絶賛。

また城好きで戦国時代の虜であるという田村淳は、本作が海外で制作された意義について語っている。「『SHOGUN 将軍』を観て新たに海外の視点が加わることで時代の描かれ方がますますおもしろくなると気付きました。この作品がきっかけで日本のクリエイターが悔しがって、『あの目線を入れようよ』となる気がします」

歴史通として知られるタレントの松村邦洋は、ロケーションに恵まれたハリウッドでの撮影だからこそ可能にした本作の魅力に言及。「いまの日本の時代劇は、関ヶ原の戦いや、大坂夏の陣、冬の陣、源平合戦も、セットやCGの時代ですが、(「SHOGUN 将軍」は)広大な自然を背景にした大掛かりなドラマになっています」

徳川家康にインスパイアされた、関東を治める戦国武将、吉井虎永を真田広之が演じる
徳川家康にインスパイアされた、関東を治める戦国武将、吉井虎永を真田広之が演じる[c] 2024 Disney and its related entities

さらに上述の通り、本作は海外メディアからも大きな反響を獲得している。「テーマ性を重視しながらも、歴史上の出来事や人物をドラマティックに描いている。すべてを巧みに盛り込んだ説得力のある展開にグイグイと引き込まれる」(TV Guide)というコメントからも、作品のクオリティ、波乱に満ちたストーリー展開に魅了されていることが伝わってくる。

一方で、「この作品は様々な意味で“死”をテーマにしており、特に異なる文化や宗教が“死”をどのように捉えているかを描いている。と同時に、陰謀、策謀、武器のぶつかり合いなど、期待に違わぬ壮大な歴史叙事詩でもある」(Flicks)「政治的策略と陰謀、魅惑的な日本の文化、それらを“苛烈な激しさ”でまとめ上げて私たちを魅了するこの作品は、なによりも優先して観るべきだ」(Screen Rant)という意見も。日本の、それも戦国時代特有の文化やしきたり、死生観などが興味深いものとして受け止められているようだ。

虎永を倒し、権力を手にしようと画策する石堂和成(平岳大)
虎永を倒し、権力を手にしようと画策する石堂和成(平岳大)[c] 2024 Disney and its related entities

Xに投稿された映画・ドラマファンたちのコメントも紹介したい。「世界よ!これが日本の時代劇というものだ」「あの時代の残虐性や歴史的な背景を見せつつ物語が進んでいき、このあとどうなって進んでいくのか気になる展開で今年最高のドラマになる!」といった投稿があり、戦国ドラマとしてのクオリティの高さに大勢が興奮している様子。「すべてが本物志向で仕上げられた、紛うことなき日本が舞台の物語が世界へ配信されるという歴史的快挙」「海外スタジオの制作でこれほどの時代劇ができるとは驚きでした」の言葉からもわかるように、日本の歴史を描くレガシーは本作にきちんと息づいている。

歴史ものは得意じゃない…それでも「SHOGUN 将軍」は沼る!

城内のリアルさにも驚かされる!
城内のリアルさにも驚かされる![c] 2024 Disney and its related entities

ところで、歴史ものと聞くだけで、登場人物に共感できない、当時の時代背景がわからない、といった理由から敬遠してきた人も多いのではないだろうか?しかし、本作は歴史に詳しくない視聴者の心もしっかりつかんでおり、「時代劇は得意じゃないんだけど、もうめちゃくちゃおもしろかった!画策されるあれこれどうなる!?」「歴女じゃない私でもすっかりハマったから誰にでもオススメできる戦国ドラマ!」といったコメントが。すっかり「SHOGUN 将軍」ファンになってしまったようだ。

按針の言葉により、ポルトガルが日本を領地にしようとしていることを知る
按針の言葉により、ポルトガルが日本を領地にしようとしていることを知る[c] 2024 Disney and its related entities
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