「響け!ユーフォニアム」に「スキップとローファー」、「宝石の国」などなど!キャラクターの成長を表現してきた声優、黒沢ともよの自然さ
歌声でも魅了する黒沢ともよの存在感
Sound Horizonのアルバム「Märchen」にボーカル・ボイスとして参加した経験から、黒沢はキャラクターソングにも数多く関わり、「結城友奈は勇者である」や「プリキュア」シリーズでも歌声を披露してきた。身長140センチで11歳のアイドル、赤城みりあ役として、「アイドルマスター シンデレラガールズ」シリーズを初期から盛り上げた一人でもあり、あざとさ全開の歌声でいまも多くのファンを魅了。
人格を持った多彩な宝石たちが躍動する市川春子原作の「宝石の国」ではトラブルメーカーのフォスフォフィライトを演じ、第8話のエンディング曲「liquescimus」も歌唱。冬の仕事を共にしたアンタークチサイト(声:伊瀬茉莉也)が月人にさらわれてしまったことに対する悲しさ、後悔の想いがひしひしと伝わってきた。
「響け!ユーフォニアム」シリーズでも、共演の朝井彩加(加藤葉月役)、豊田萌絵(川島緑輝役)、安済知佳との4人による“北宇治カルテット”として、第1期の「トゥッティ!」、第2期の「ヴィヴァーチェ!」とシリーズを通してエンディングテーマを担当。「響け!ユーフォニアム3」でもエンディングテーマ「音色の彼方」を歌っている。
黒沢ともよにとって原点と呼ぶべき、「響け!ユーフォニアム」シリーズ。多彩な役柄や作品における経験を糧にしながら、最新作ではどんなふうに成長した黄前久美子を演じるのか。毎作話題となる、久美子の名言も楽しみだ。
文/榑林史章
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