『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』がシリーズ新記録まであと3億5000万円!“リピーター戦略”大成功のアニメ映画が上位を席巻
新作3タイトルがトップテン入り!
さて、今週は3本の新作が上位にランクインを果たした。そのなかで最上位の4位となったのは、「孤狼の血」シリーズの白石和彌監督が草なぎ剛を主演に迎えた時代劇『碁盤斬り』(公開中)。加藤正人の小説「碁盤斬り 柳田格之進異聞」を原作に、貧乏長屋で暮らす父と娘が誇りをかけた闘いに挑む様が描かれていく。
また5位には、ジャマイカの伝説的アーティストであるボブ・マーリーの生涯を描いた『ボブ・マーリー:ONE LOVE』(公開中)が初登場。『ドリームプラン』(21)のレイナルド・マーカス・グリーン監督がメガホンをとり、キングズリー・ベン=アディルがボブ・マーリー役を熱演。母国ジャマイカで身の危険を感じロンドンへ逃れたマーリーが、後に“20世紀最高の音楽アルバム”に選ばれる「エクソダス」の制作に勤しみながら世界的スターの階段をのぼっていく姿が描かれる。
クイーンのフレディ・マーキュリーを描いた『ボヘミアン・ラプソディ』(18)の大ヒットを皮切りに、エルトン・ジョンを描いた『ロケットマン』(19)やエルヴィス・プレスリーを描いた『エルヴィス』(22)など、近年相次いでいる有名アーティストの伝記映画。日本でも人気の高いボブ・マーリーの知られざる物語を描く本作は、マーリーの遺族が監修を務めるなど、まさにこのジャンルの決定版。1970年代後半のジャマイカの政治的な分断を描く側面もあり、音楽ファン以外からも支持を集めているようだ。
そして7位に初登場を果たしたのは、『ヒメアノ〜ル』(16)など生々しい人間描写に定評のある吉田恵輔監督の最新作で、石原さとみが自ら吉田監督に出演を直談判したことでタッグが実現したという『ミッシング』(公開中)。失踪した幼い娘を捜し続ける母親が、夫婦間の温度差やマスコミの報道、SNSでの誹謗中傷によって心を失くしていく姿が描かれていくシリアスなヒューマンドラマ。鬼気迫る演技で新境地を開拓した石原に絶賛の声があがっている。
既存の作品では、前週2位に初登場を果たした『猿の惑星/キングダム』(公開中)が週末3日間で動員9万3000人、興収1億3800万円を記録し3位にランクイン。累計成績は動員38万6000人、興収5億6200万円となっている。
以下は、1~10位までのランキング(5月17日〜5月19日)
1位『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』
2位『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』
3位『猿の惑星/キングダム』
4位『碁盤斬り』
5位『ボブ・マーリー:ONE LOVE』
6位『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』
7位『ミッシング』
8位『劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-』
9位『ゴジラxコング 新たなる帝国』
10位『劇場版アイドリッシュセブン LIVE 4bit BEYOND THE PERiOD』
今週末は舘ひろし&柴田恭兵の代名詞と言える「あぶない刑事」シリーズ8年ぶりの劇場版『帰ってきた あぶない刑事』(5月24日公開)、メディアミックスコンテンツ「ウマ娘 プリティダービー」初の映画作品となる『劇場版ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉』(5月24日公開)、浅野いにおの人気漫画のアニメーション映画化2部作の後章『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 後章』(5月24日公開)などが控えている。
文/久保田 和馬