どれがいいか迷っちゃう!「マッドマックス」最新作をIMAX、Dolby Atmos、ULTRA 4DXで鑑賞してみた
キャラクターたちの怒り、心情をより深く理解できるULTRA 4DX「とにかく1度体験してみて!」(映画ライター・タナカシノブ)
「ULTRA 4DX」で本作を鑑賞した感想は、とにかくすごい!ラージフォーマットでの映画体験は迫力満点で良質の音や画面を堪能でき、すでに好みのフォーマットが決まっている人も多いかもしれない。好みは人それぞれ、でもこの「ULTRA 4DX」は「とにかく1度体験してみて!」とおすすめしたくなるほど、衝撃&感激の映画体験を提供してくれる。2019年にグランドシネマサンシャイン池袋に初上陸し、今年4月から名称を改めた「ULTRA 4DX」特徴は、体験型シアター「4DXScreen」に「ULTRA」がプラスされた最高にプレミアムな映画体験の提供。圧倒的な没入感を味わえる視野270度の3面マルチプロジェクション上映システムとスペシャルエフェクトが加わり、ダイナミックな映画体験を可能にしている。
「ULTRA 4DX」と本作の相性の良さは驚くほどピッタリ。本作は、アニャ・テイラー=ジョイ演じるフュリオサがバイカー軍団に襲われるところから始まる物語で最強の戦士フュリオサの怒りの“原点”が描かれるのだが、その“始まり”となるバイクの音、エンジン音の臨場感たるや。観ている側にも心の底から怒りが湧き出てくるような感覚を地響きと共に体感できるのだ。座席が前後左右に揺れ、多様な特殊効果で五感を刺激してくる体験型シアターはこれまでも経験したが、風や水しぶき、熱までも映画の世界に没入しながら体感できたのは本作が初めて。「風が来た」「水が飛んできた」と素に戻ることなく、背中から感じた熱には思わず「熱っ!」と声を漏らし、キャラクターの心情に添いつつ、時にはキャラクターと同じ動きをしながら感じることができるのだ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』に直結する物語が描かれる本作。フュリオサの怒りの原点、魂になにが起きていくのかを「ULTRA 4DX」で堪能すれば「マッドマックス」シリーズ、そしてキャラクターたちの怒り、心情をより深く理解できるはずだ。270度映しだされる映像は1度観ただけでは網羅するのは難しいだろう。複数回体験することで視点の違いを楽しみ、シリーズの繋がりやオマージュなども含めた小ネタなど新たな発見も期待できそうだ。「マッドマックス」シリーズらしい改造車のド迫力カーチェイスをライド感たっぷりに堪能しながら、荒れ果てた地でのものづくりの工夫や再利用など隅々までチェックして、ここで生きる人々の知恵や気持ちをより深く理解してみたい。
構成/編集部