『かくしごと』杏に読者の疑問をぶつけてきた!偶然が重なった撮影当時の思い出から、フランスとの2拠点生活で感じることまで次々回答!
「撮影で大変だったことはなんですか?」(20代/女性)
「オールロケ撮影だったので、無事に乗り切ることができるのかというプレッシャーですね。でもそれは測りきれないことなので、移動時間はちゃんと寝るとか規則正しい生活を心掛けました。朝4時に起きて犬の散歩をして、子どもを起こしてご飯を作り、子どもを送ってから現場に入る。子どもが寝る前には帰るようにして、翌日の準備をしたらセリフを覚えて、みたいな毎日でした。4時間くらいしか寝れない日も多かったんですが、最後までなんとか元気に撮影を終えることができました。環境としては本当に恵まれていたと思います」
「撮影を通して杏さんが特に印象に残っていることはなんでしょうか?」(30代/男性)
「ありのままの風景です。少しでもスケジュールがずれたら出なかった季節感とか、いろんな偶然が組み合わさった奇跡のような作品なんです。後半のあるシーンでドラマが盛り上がった瞬間に雨がバーっと降り出すシーンがあるんですが、実は演出じゃなく本当に雨が降ったんです。雨の予報だったので早く撮らないと、と話していたんですが、本番の時に神がかったタイミングで降り出して。現場でもみんなですごいね!と言い合ってました。撮影が8月の終わりだったので、肌がだんだん汗ばんでくるなど、日本の夏の湿度感も自然に出せたと思います」
「関根光才監督とは初めてのタッグだと思いますがお仕事をされていかがでしたか?」(40代/男性)
「自然体を重視してくださる方でした。泣くシーンでは顔の赤みや目の腫れなどが戻るまでちょっと大変なんですよ。関根監督はカメラ前での生の感情を第一にされている方なので、テストというより場当たり(段取りの確認)を重ねたら、そのまま本番に入る形で撮りました。脚本も手掛けられていたので、なにか疑問が出た時もお話ししやすかったですね」
「本作は『子どもを守るためにつく母親の嘘』が大きなテーマとなっていると思います。杏さんも、お子様を育てるなかで嘘をつくことはありますか?できれば具体的な内容も伺いたいです」(30代/男性)
「嘘と言えば嘘だし、みたいなことはままありますね(笑)。歯が抜けたときにやってきてコインを残してくれるというネズミさんに関しては、ネズミさんも忙しくて忘れる時があるようです」
「拠点を日本とフランスの2つに置くことで苦労したことを教えてください」(20代/男性)
「特に苦労を感じたことはないんです。ネットワーク環境が進んできたので、インタビューや打ち合わせ、ナレーションをリモートで収録することもありますから。その場にいなくても仕事ができるようになってきたし、さらに技術が進歩すればどこにいても仕事に繋げられると思います。10年前だったらもっと不便に感じたり、日本から離れて孤独を感じていたかもしれないですね」