『かくしごと』杏に読者の疑問をぶつけてきた!偶然が重なった撮影当時の思い出から、フランスとの2拠点生活で感じることまで次々回答!
「子育ての時間と、自分の時間(仕事を含む)をどう区別されていらっしゃるか?を知りたいです。また、役を家庭で引きずってしまう…ということはあるのでしょうか?笑顔で子育てができる秘訣…杏さんなりのお考えがあれば知りたいです!」(30代/女性)
「私の場合は、衣装を着たりメイクをしてもらったり、自宅とは違う場所で照明を浴びるとか、そういう一つ一つが重なって自動的に分けられている感じはします。お芝居のお仕事は衣装や環境が形作ってくれる部分も多いですから。逆に撮影の数か月後にアフレコをするようなお仕事は、当時の気持ちを思いださなきゃと毎回ドキドキします(笑)。
笑顔については、笑いたくない時は無理しなくていいのかな、と思っています。お芝居で感情を出す時は、たとえば幸せだった時の気持ちとか大変だったこと、悲しかったことなどいろんな記憶を想像しながら作って演じています。でも私自身は理由がないのに笑うのが苦手なんですよ。普段からうれしかったら表情や態度で伝えるのがいちばんだと思いますが、それが難しいときは言葉だけでも伝えられたらと思っています」
「フランス在住の杏さんの周りでいま流行っている日本のコンテンツがあれば教えてください!」(40代/女性)
「日本のアニメや漫画はすごく人気がありますね。コンテンツではないですが、びっくりしたのは“ふじりんご”とか果物や野菜の銘柄が日本の名称のまま売られていること。お酒や和牛も神戸や群馬とか、産地が表示されています。アイスのフレーバーもほうじ茶、ゆずのままだし、“お弁当”もそのまま通じるんですよ。意外にフランスにいても日本語が飛び交ってますね(笑)」
「SNSでのフランス生活の発信、楽しみに拝見しております。先日、お子さんと映画館に行かれたことを投稿してらっしゃいましたが、杏さんが体感されたフランスと日本の映画館の違いを教えてください!また、日本の作品や映画人は、現地でどのように受け止められているのでしょうか」(30代/男性)
「フランスの映画館では、ジュースをペットボトルのまま売ってます(笑)。違いはそれくらいで、あとはポップコーンも同じだしシネコンは日本とあまり変わらないように感じます。日本映画も人気のようで定期的に公開されています。この前も妻夫木聡さんの『ある男』をやっていたし、柳楽優弥さんの『HOKUSAI』も去年公開されました。2年くらい時差があるようですが、『かくしごと』もフランスで公開してくれるといいなと思っています(笑)」
取材・文/神武団四郎
※原作の「嘘」は旧字体が正式表記