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バンドがアツかった時代のスリリングさ、高揚感を呼び覚ましてくれた!音楽でひも解く「ぼっち・ざ・ろっく!」の魅力

コラム

バンドがアツかった時代のスリリングさ、高揚感を呼び覚ましてくれた!音楽でひも解く「ぼっち・ざ・ろっく!」の魅力

人気バンドのアーティストらが手掛けたOP&EDテーマ

テレビアニメのオープニングテーマ「青春コンプレックス」は、シンガーソングライターの樋口愛が作詞、元フォーエイト48のメンバーで音楽クリエイターである音羽-otoha-が作曲、編曲をTHE YOUTHの三井律郎が手掛けた。「青春コンプレックス」は、印象的なギターリフが耳に残るイントロ、疾走感あふれるサビメロ、テクニカルなサウンド、エモーショナルな歌詞とボーカル…と、ロックバンドの魅力をそのままパッケージしたような楽曲で、ストリーム数は5000万を超えている。『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:』のオープニングテーマ「月並みに輝け」も同じ座組によって制作されている。

第1話から第3話までのエンディングテーマ「Distortion!!」は、KANA-BOONの谷口鮪が作詞・作曲を手掛けた。「ディストーション」とはギターのエフェクターの種類でもあり、心のざわめきを表現したもの。バンド用語と青春の情景を重ねた歌詞、谷口らしい口ずさみたくなる軽快なメロディなどがファンの心をつかんだ。

第4話から第7話のエンディングテーマ「カラカラ」は、tricotの中嶋イッキュウによる作詞・作曲。トリッキーなイントロから一転、浮遊感あふれるボーカルとせつなさを孕んだマイナー調のサビが、胸をキュッと締め付ける。テクニカルな演奏によるバンドアンサンブルと、ガールズバンド特有のキラキラとしたものを含んだせつなさが絶妙に融合した楽曲だ。

第8話から第11話のエンディングテーマ「なにが悪い」は、活動休止中のthe peggiesの北澤ゆうほが作詞・作曲を担当。北澤は「from ARGONAVIS」から派生したArgonavisの「リスタート」をはじめ、「彼女、お借りします」第3期オープニングテーマ「恋愛ミリフィルム」を手掛けるなど、アニソン界隈ではおなじみ。「なにが悪い」は跳ねたリズムとサビメロの転調が心地よい、ガレージロックのナンバー。青春のきらめきがあふれ出したような楽曲で、掛け合いのコーラスや畳みかけるようなドラムなど、ライブ感満載の楽曲だ。


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