“ホラー愛”あふれるセントチヒロ・チッチが「想像を超えてきた!」と語る『ザ・ウォッチャーズ』とは?
「映画が怖かった時の“喜び”は、誰かと分かち合いたい!」
幼少期からホラーの魅力に取り憑かれていたというチッチ。「ホラーを苦手だという人も多いですが、相手が好きか嫌いか関係なく話題を振ってしまうので、嫌がられることもあります(笑)」と、ホラー好きならではの悩みを吐露。「でも、たまにホラー好きな人を見つけるとすごくうれしくて。最近は同じ趣味の仲間が少しずつ増えてきたように感じています」。
彼女はM.ナイト・シャマラン監督以外にも、清水崇監督やアリ・アスター監督、ブラムハウス・プロダクションズの作品のファンでもあるという。「学生の頃にレンタルビデオショップでアルバイトをしていて、その頃に清水監督の『呪怨』のオリジナル版と出会いました。当時はとにかく怖いものを求めていたんですが、その期待を上回るぐらいの衝撃があって。最近の清水監督の作品だと、『恐怖の村』シリーズも好きですけど、昨年の『ミンナのウタ』は『呪怨』っぽい要素がたくさんあって、本当に怖いと思いました」。
さらに「いまはアジアのホラー映画にも注目しています。タイと韓国の合作だった『女神の継承』とか、笑いながら追いかけてくるゾンビが良かった『哭悲/THE SADNESS』とか、あと『コンジアム』も好きで。怖いホラー映画を観ると、とにかくうれしい気持ちになるんですよね」と話すなど、常にアンテナを張っているようだ。
自身にとって“名作”といえるオススメの作品について尋ねると、ロブ・シュミット監督のサバイバルホラー『クライモリ』(03)を挙げる。「少し前の作品ですが、スリルがあって大好きです。ちょっとグロテスクなシーンもありますが…。シリーズ作品やリメイク版もあるので、是非チェックしてみてください。また、『THE 4TH KIND フォース・カインド』もSF要素が強いところが特徴的で、オススメの作品です!」と、ホラー愛が止まらない。
普段からSNSや鑑賞記録アプリを駆使してホラー映画の情報を収集したり、友人からオススメの作品を聞いたりと、新しい恐怖との出会いに前のめりなチッチ。多忙を極めるなかでも、期待している作品は映画館で観ることを心掛けているという。「一人で観に行くのもいいんですけど、やっぱり本当に怖かった時の“喜び”は誰かと分かち合いたい。なので、ホラー映画は友だちと観に行くようにしています。実は『ザ・ウォッチャーズ』も友だちと観に行く約束をしていたので、2回目を楽しみたいと思います!」。
そして最後に本作について「怖いシーンもあるけれど、映画として美しいものがたくさんあります。人間としての弱さとか、人間同士の関わり合いの美しさとか。だから『怖いから、ホラーはあまり観たくない』という人にもチャレンジしてほしい。もし怖くなったら目をつむって耳を塞いで、ちょっと逃げてもいいんです。絶対に後悔しないおもしろさがあることを保証します!」とアピールした。
取材・文/久保田和馬