背徳感とスリルに満ちた“窃視ホラー”20選!『裏窓』から『ザ・ウォッチャーズ』まで
古典ホラーの現代版など、“のぞかれる側”には様々なパターンが
『硝子の塔』(93)
街中を見渡せる高級タワーマンションに越してきたカーリー(シャロン・ストーン)。彼女が恋仲になったオーナーのジーク(ウィリアム・ボールドウィン)には、マンション中に監視カメラを設置して住人の生活を監視する趣味が…。自分たちが“見られる側”だとも知らず、望遠鏡で他人の情事を窃視して大盛り上がりする住人たちの姿はなんたる皮肉。
『グラスハウス』(01)
どう見てもプライバシーが保たれない、ガラス張りの豪邸が舞台。保護者の干渉から逃れたいお年頃の女子高生ルビー(リーリー・ソビエスキー)は、事故死した両親の知人夫婦のもとに弟と一緒に息とられるのだが、着替えやプールで泳ぐ姿を養父のテリー(ステラン・スカルスガルド)から見られており…。“同居人が怖い”という窃視ホラーの定番のひとつ。
『ソウ』(04)
老朽化したバスルームに監禁された2人の男。足は鎖で繋がれ、部屋の真ん中には死体がひとつ。殺人鬼ジグソウの仕掛けたゲームに巻き込まれた彼らは、誰かから“見られている”緊張感で疑心暗鬼に陥っていく…。長期シリーズ化した本作や『CUBE』(97)に代表されるソリッド・シチュエーション・スリラーでは、見えない監視者の存在が重要なカギに。
『ザ・ダークプレイス 覗かれる女』(06)
幽霊屋敷ホラー『回転』(61)でも知られるヘンリー・ジェイムズの小説を、エロティック・スリラーとして現代リメイク。家庭教師として人里離れた屋敷にやってきた元教師のアンナ(リーリー・ソビエスキー)。家のなかにいても外にいても、得体の知れない“誰か”に見られている。はっきりと見えるその存在は、襲ってこないからこそ気味が悪い。
『キャビン』(11)
山奥の別荘にやってきた5人の男女の興味本位な行動が、取り返しのつかない恐怖に…というのは大昔からのホラー映画の定番。実はこの別荘はとある組織に監視されており、次々と起こる“あるある”はすべて操作されたものだったというのが本作の肝で、ホラーファン垂涎の要素がぎっしり。メタ・フィクショナルなSF映画としても味わい深い。
『透明人間』(20)
古典ホラーの名作が、ブラムハウス・プロダクションズの手によって現代的なサイコロジカル・ホラーとして生まれ変わった。科学者の元カレが自殺したという知らせに疑念を抱いたセシリア(エリザベス・モス)の周囲で、奇怪な現象が発生。目に見えない存在にいつでもどこでも至近距離で見られていると思ったら、理性が崩壊してしまうのもうなずける。
王道スラッシャーから日本の文学作品まで、“窃視ホラー”はまだまだいっぱい
ほかにも、全編パソコン画面で進行する画期的な表現で死者から監視される恐怖を描いた『アンフレンデッド』(14)や、海辺の貸別荘で発見した監視カメラをきっかけに泥沼へとはまっていく『サイコハウス 血を誘う家』(20)も“見られる側”を描いた作品。また、M.ナイト・シャマラン監督がメガホンをとった『ヴィジット』(16)は、奇怪な行動をする祖父母の様子をビデオカメラで記録し続ける姉弟を通して“見る側”と“見られる側”の恐怖を両立。
数々の作品に影響を与えた『裏窓』の要素に、“移動する電車から見える”というリアリティとアルコール依存症の主人公の記憶をめぐるスリルを織り交ぜた『ガール・オン・ザ・トレイン』(16)をはじめ、“ソリッド・シチュエーション・スリラー”の人気シリーズで初めて監視する側の存在を明示した『CUBE ZERO』(04)、うっかりのぞき見することから始まる王道スラッシャー映画『クライモリ』(03)など、“見る側”の作品も粒ぞろい。
そして日本映画でも、たびたび映像化されてきた江戸川乱歩の同名作品を、よりエロティックで耽美的な仕上がりに映画化した実相寺昭雄監督の『屋根裏の散歩者』(94)など、窃視ジャンルは世界各地で映画の一つのかたちとして定着している。
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