山崎賢人、「キングダム」“飛信隊”だけのイベントに「俺たちが飛信隊だ!」と誇らしげ
累計発行部数1億部を突破する原泰久による漫画「キングダム」を原作とした実写映画シリーズの最新作『キングダム 大将軍の帰還』(7月12日公開)の前夜祭イベントが7月11日に新宿・歌舞伎町のシネシティ広場で行われ、主人公の信を演じる山崎賢人を筆頭に、清野菜名、岡山天音、三浦貴大、濱津隆之、田中美央、真壁刀義といった個性豊かな“飛信隊”の7名が集結。約700人が集まった会場を沸かせた。
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になるという夢を抱く少年、信(しん・山崎)と、中華統一を目指す若き王、嬴政(えいせい・吉沢亮)の歩みを壮大なスケールで描く本作。第4弾となる本作では、前作『キングダム 運命の炎』(23)で信と秦国の総大将として戦地に舞い戻った大将軍、王騎(おうき・大沢たかお)が、隣国である趙(ちょう)との総力戦を繰り広げた「馬陽の戦い」の続きが描かれる。
この日の観客は、スティックバルーンを掲げながら参戦。“飛信隊”の登場に、スティックバルーンを鳴らして喜びを表現した。山崎は「ついに明日、『大将軍の帰還』が公開される。その前夜祭に初めて“飛信隊”のメンバーとここに立てていることが、本当にうれしいです」と感無量の面持ち。「みんなで揃って、俺たちが“飛信隊”だという気持ちでここに立っています!」とメンバーを見渡して、誇らしげな表情を浮かべた。
信と同郷の尾兄弟の兄、尾平役を演じた岡山は「僕も同じです!」と続き、「スポーツ選手になったような気持ちも味わえて。本当にいろいろなことを教えてくれる作品」と観客の熱気に驚いていた。信を支える飛信隊副長、羌瘣役の清野も「改めて新鮮」と“飛信隊”が並んだ様子に笑顔を見せ、「長期間、死地を戦い抜いてきたメンバー。皆さんと舞台に立てているのがとてもうれしいです」とそれぞれが喜びをあふれさせていた。
東急歌舞伎町タワーの大ビジョンに『キングダム』(19)、『キングダム2 遥かなる大地へ』(22)のダイジェスト映像が流され、キャスト陣と観客が一緒になって応援上映をする場面もあった。これまでの名シーンに見入っていた山崎は「全部思い出深い」と心を込めながら、とりわけ信の幼馴染である漂(吉沢亮)との別れのシーンが印象深いという。「原先生とも、このシーンがうまくいったら、信はいつでも原点である漂という存在のことを思いだして、また立ち上がれると話していた。ここがうまくいけば『キングダム』は成功するよねと話していました。撮影をして、いいシーンになったなと自分でも思っています」と裏話を明かしていた。
“飛信隊”は『キングダム2』からの参加となったが、尾到役の三浦は「『1』の信は未熟なところもある。『2』で会った時には勢いはそのままだけれど、信ってこんなに成長しているんだと改めて思いました」としみじみ。『2』で“飛信隊”の先陣を切って駆け抜ける信の姿を眺めた澤圭役の濱津は、「ついていけていないかもしれませんが、よくこの隊長についていったなと(笑)。どんどん迫力が更新されていって、見どころがつきない」と熱っぽく語り、渕役の田中は「自分は縁がないと思って、『1』はテレビで観た。それを死ぬほど後悔している。新しい『キングダム』は劇場で観ていただきたい!」と悔しがりながらアピールした。沛浪役の真壁は『1』が公開された時に劇場で鑑賞し「いい映画だな、おもしろいなと思っていた」という。マネージャーから沛浪役のオファーを聞いた時には、「うれしすぎて、マネージャーめがけてラリアットした」と回想して会場の笑いを誘っていた。
最後に山崎は「皆さんと一緒に『1』から振り返って盛りあがれて、本当にいい時間でした」と挨拶。「『1』の時は“飛信隊”のみんなはいなかったですが、こうやって仲間が増えていくように、みんなの想いもどんどん重なっていった。明日公開となる『キングダム 大将軍の帰還』は、いままでの集大成になっています。一番おもしろい、最高の『キングダム』の集大成。大スクリーンでこの迫力とすべての興奮を感じてもらいたい」と胸を張り、大きな拍手を浴びていた。
※山崎賢人の「崎」は「たつさき」が正式表記
取材・文/成田おり枝