実録ドラマに陰謀論が絡む都市伝説、衝撃のトンデモSFまで…『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』とあわせて観たい、月面着陸を題材にした映画たち - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
実録ドラマに陰謀論が絡む都市伝説、衝撃のトンデモSFまで…『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』とあわせて観たい、月面着陸を題材にした映画たち

コラム

実録ドラマに陰謀論が絡む都市伝説、衝撃のトンデモSFまで…『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』とあわせて観たい、月面着陸を題材にした映画たち

月面着陸のフェイク映像をキューブリックに依頼する!?『ムーン・ウォーカーズ』

アポロ11号の月面着陸は捏造だという都市伝説は古くから囁かれていたが、失敗に備え、CIAエージェントがスタンリー・キューブリックに月面到着のフェイク映像を依頼するお話が『ムーン・ウォーカーズ』(15)だ。キューブリックのエージェントに間違えられた借金まみれの音楽プロモーターが、ニセのキューブリックを用意。ウソがばれ、代わりにアングラ系の監督に依頼をするが…というハイテンションなドタバタ劇。キューブリックは導入程度の扱いだが、笑いとスリルとアクションをブレンドした痛快作&フィクションである。

月面着陸はスタンリー・キューブリックによるフェイク映像だった!?という都市伝説を題材にした『ムーン・ウォーカーズ』
月面着陸はスタンリー・キューブリックによるフェイク映像だった!?という都市伝説を題材にした『ムーン・ウォーカーズ』[c]Everett Collection/AFLO

アポロ18号のクルーが月面で謎の生命体に襲われる『アポロ18』

アポロ18』(11)は1974年に中止されたアポロ18号計画が実は実行されていたという都市伝説チックなSFスリラー。ソ連からの攻撃に備え、アメリカは月に早期警戒探知機の設置を決定する。その任務を果たすべく月面に降りたアポロ18号のクルーは、そこでソ連の宇宙飛行士の死体を発見。彼らを襲ったのは謎の生命体だった…。設定は70年代。低予算のファウンド・フッテージものだが、広角レンズの歪んだざらついた映像が、リアルな雰囲気を醸しだしている。

月面に降りたアポロ18号のクルーが謎の生命体に襲われる『アポロ18』
月面に降りたアポロ18号のクルーが謎の生命体に襲われる『アポロ18』[c]Everett Collection/AFLO

『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』、『カプリコン・1』といった作品も

ほかにも陰謀系では、アポロ11号の月面探査には月の裏側に墜落したサイバトロンの宇宙船調査という裏の目的が隠されていたという『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』(11)などもあるが、捏造を題材にした代表作が火星探査を描いた『カプリコン・1』(77)である。発射直前に発覚したトラブルのため、NASAはフェイク映像を使って初の火星探査成功を捏造。ところが帰還時にロケットが消失したため、宇宙飛行士は自分たちが消されると悟りNASAの施設から逃走する。スリル満点の作品で、フェイク映像の撮影シーンは『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』に通じるものがある。

月で仮死状態になっていたのを発見されたセンチネル・プライム(『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』)
月で仮死状態になっていたのを発見されたセンチネル・プライム(『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』)[c]Everett Collection/AFLO


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