愛する者と戦い、日本へ行き、タイムスリップも経験!『デッドプール&ウルヴァリン』へ至るウルヴァリンの足跡
ついに因縁のデッドプールとウルヴァリンが激突する!?
「X-MEN」のスピンオフ「デッドプール」シリーズは、ユーモア満載の作風も手伝ってX-MEN、特にウルヴァリンを笑い飛ばすネタが満載されている。ウルヴァリン本人が顔をだすのは『デッドプール2』(18)で、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』でウルヴァリンの前にデップーが立ちはだかるシーンがそのまま流用されている。この時デップーを演じていたのは、のちに本シリーズで製作・主演を務めるライアン・レイノルズ。デップーの大ファンである彼にとって、コミックスとかけ離れたこの作品のデップーは黒歴史といえる。そこで『デッドプール2』のエンドクレジットにて、デップーがタイムマシンで過去に行き、ウルヴァリンと戦う前に自ら過去の自分を撃ち殺すメタな見せ場が挿入された。
そんなデップーが因縁のウルヴァリンと正々堂々タッグを組むのがシリーズ第3作『デッドプール&ウルヴァリン』だ。ウルヴァリンを演じるのはジャックマンだが、そのユニフォームは黒を基調としたデザインではなく、コミックスと同じイエローベースでマスクも着用。これまでのウルヴァリンとは別のバースから来たキャラクターのようだ。
マシンガントークで軽口を連発するトリッキーなデップーと、無口で危険な匂いをストレートに放つウルヴァリン。水と油どころか、”混ぜるな危険”レベルの2人がどん化学反応を巻き起こしているのか、スクリーンで味わってみてほしい。
文/神武団四郎
作品情報へ