生放送中に惨劇が…最悪の“放送事故”を描くホラー『悪魔と夜ふかし』観客のリアルな感想は?
強烈司会者にオカルトスター…個性豊かな番組出演者たちに絶賛の声!
主人公のジャック・デルロイ役を存在感たっぷりに演じているのは、『DUNE/デューン 砂の惑星』(21)や『オッペンハイマー』(23)などの大作映画から『ブギーマン』(23)などのホラー映画まで幅広く活躍し、Netflixシリーズ「ONE PIECE」シーズン2への出演も決まっているデヴィッド・ダストマルチャン。
ホラー映画ファンも多く詰めかけた来場者のなかには、ダストマルチャンが主演だから本作に興味を持ったという声も少なくない。しかもそのほとんどが若い男性というのも特徴的だ。いったい彼らを惹きつける魅力はなにか、本作での怪演を見れば一目瞭然だろう。
「デヴィッド・ダストマルチャンの演技が特にすばらしかった」(10代・男性)
「主演俳優の最近の活躍に注目していました」(20代・男性)
「デヴィッド・ダストマルチャンの演技が印象に残った」(20代・男性)
「ダストマルチャンのアクの強い演技が、当時のショービズ界に本当にいそうでリアリティがすごい」(40代・女性)
また劇中には、霊聴能力をもつオカルトスターのクリストゥ(フェイザル・バジ)や超常現象に懐疑的な元奇術師のカーマイケル(イアン・ブリス)、ジャックの番組アシスタントを務めるガス(リース・アウテーリ)など一度見たら忘れられない個性的な登場人物が続々登場。なかでも多くの観客に鮮烈な印象を植え付け、恐怖心を刺激したのはやはり“悪魔が憑りついた少女”リリーだったようだ。演じたイングリッド・トレリの、さながら『エクソシスト』(73)のリーガンばりの迫真の演技には称賛の声が集まった。
「リリーの演技力もすばらしい」(10代・男性)
「リリーの幼さのなかに混じる狂気がじわじわと怖さを増していって、最後は見ていられなかった」(20代・女性)
「リリー役の方の目線とカット割りが奇妙ですごかった」(20代・男性)
「子役の目に非常に迫力があった。ずっとこちらを見続けるシーンが、虚構と現実の境界が溶けていく感覚があり怖かった」(30代・男性)
そんな登場人物たちの、テレビに映らない“裏の顔”が見える舞台裏のシーンも臨場感を高めるうえで抜群の効果を発揮している。番組の映像は粒子の荒いカラー映像で撮影されている一方で、舞台裏の映像ではどこか冷ややかで緊張感のあるモノクロの映像。「画面の切り替えや白黒のCM間の映像の違いがおもしろかった」(20代・女性)、「放映中はカラー、CM中はモノクロ、アイキャッチのコントラストがよかった」(30代・女性)との声もあり、一般的なファウンド・フッテージ作品で“セオリー”とされている部分をぶち破る、大胆な映像表現にも注目してほしい。
さらに多くの観客が「ビックリした」と語っているのが、番組終盤に突如として起こる“放送事故”と、多くの含みを持たせたラストまでの怒涛のクライマックス。まずはまっさらな気持ちで衝撃の展開を目撃してほしいが、2回目からは番組内に張り巡らされた細かな伏線に注目すると、本作の深部までがより味わえることだろう。
「あれ?こんな感じで終わり?と思ってからの本当のラストシーンにびっくり」(30代・女性)
「ラストの展開について考察がたくさんできそう」(20代・女性)