ハリポタの聖地を巡ってきた!ロンドンのスタジオツアー&ロケ地レポート【後編】

コラム

ハリポタの聖地を巡ってきた!ロンドンのスタジオツアー&ロケ地レポート【後編】

続いては、スタジオツアーロンドンとセットで巡りたい「ハリー・ポッター」のロケ地と、物語の舞台となった名所を紹介していく。

ホグワーツの入学シーンで登場した「クライスト・チャーチカレッジ」(オックスフォード)

「クライスト・チャーチカレッジ」はオックスフォード大学の構内にある
「クライスト・チャーチカレッジ」はオックスフォード大学の構内にある

【写真を見る】カレッジ内にある、ホグワーツの大広間のモデルとなった「グレート・ホール」
【写真を見る】カレッジ内にある、ホグワーツの大広間のモデルとなった「グレート・ホール」

「グレート・ホール」の手前にある階段。見覚えがある人も多いはず?
「グレート・ホール」の手前にある階段。見覚えがある人も多いはず?

ハリーがホグワーツに入学する際に、マクゴナガル先生と出会うシーンで登場
ハリーがホグワーツに入学する際に、マクゴナガル先生と出会うシーンで登場[c]Everett Collection/AFLO

ゴシック様式の建築物に囲まれたオックスフォード大学の構内にある「クライスト・チャーチカレッジ」には、大広間のモデルとして有名な「グレート・ホール」がある。壁一面に肖像画が飾られ、ズラリと並ぶ長いテーブルはまさにホグワーツの世界観そのもの。階段は、『ハリー・ポッターと賢者の石』で、ハリーがホグワーツに入学する際にマクゴナガル先生と出会うシーンの撮影に使われた。高い天井や模様がとても美しかった。

ホグワーツの図書館として使われた「ボドリアン図書館」(オックスフォード)

 ホグワーツの禁書の棚や医務室、ダンスの練習シーンに登場
ホグワーツの禁書の棚や医務室、ダンスの練習シーンに登場

ホグワーツの図書室のシーン
ホグワーツの図書室のシーン[c]Everett Collection/AFLO

ホグワーツの医務室のシーン
ホグワーツの医務室のシーン[c]Everett Collection/AFLO

1602年に再建された、オックスフォード大学が誇るボドリアン図書館は、ヨーロッパで最古の図書館の一つで、イギリスで2番目に大きい規模。館内にあるデューク・ハンフリー図書室には、重厚な本棚と鎖でつながれた分厚い本が並んでおり、『ハリー・ポッターと賢者の石』で禁書の棚として使われたという。ハリーが透明マントを着て忍び込むシーンやハーマイオニーが賢者の石について調べるシーンが印象的。中には入れなかったが、窓から覗くと本棚がズラリと並んでいた。
もう1か所、館内にあるディヴィニティ・スクール(神学部)は、ホグワーツの医務室や『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』でダンスパーティのために、 マクゴナガル教授がダンスレッスンをするシーンで使われた場所。

魔法界への入り口「キングス・クロス駅」&「セント・パンクラス駅」(ロンドン)

魔法界への入り口として描かれたキングス・クロス駅
魔法界への入り口として描かれたキングス・クロス駅

あまりの広さにびっくりした、キングス・クロス駅の内観
あまりの広さにびっくりした、キングス・クロス駅の内観

駅構内には、有名な撮影スポットが!
駅構内には、有名な撮影スポットが!

 セント・パンクラス駅はまるでお城のよう!
セント・パンクラス駅はまるでお城のよう!

美しいセント・パンクラス駅の構内
美しいセント・パンクラス駅の構内

ロンドンにあるキングス・クロス駅は、ホグワーツ魔法魔術学校に向かう学生たちが、9と3/4番線からホグワーツ特急に乗り込んだことで印象深い場所。実際には9と3/4番線は存在しないのだが、ファンのための特別な撮影スポットが用意されており、壁にめり込んだカートと一緒に撮影ができるようになっていた。
キングス・クロス駅のすぐ隣に位置するセント・パンクラス駅は、『ハリー・ポッターと秘密の部屋』で、列車に乗り遅れたハリーとロンが空飛ぶ車に乗ってホグワーツへ向かうシーンに登場している。劇中ではセント・パンクラス駅の外観がキングス・クロス駅として使われていた。

ダイアゴン横丁の入口“漏れ鍋”の店のロケ地「レドンホール・マーケット」(ロンドン)

学用品を揃えるために、ハリーとハグリッドが歩いたレドンホール・マーケット
学用品を揃えるために、ハリーとハグリッドが歩いたレドンホール・マーケット

“漏れ鍋”の入口として使われたお店も
“漏れ鍋”の入口として使われたお店も

レドンホール・マーケットは、『ハリー・ポッターと賢者の石』でハリーとハグリッドがホグワーツの学用品を買いに行くシーンで登場。2人はこのマーケット内を歩いて、ダイアゴン横丁へと繋がる“漏れ鍋”の店に向かっている。建物はロンドンで最も古いマーケットの1つで、その起源は14世紀に遡ると言われている。重要文化建築物にも指定されており、アーケードがとても美しかった。パブ、レストラン、精肉店、ワイン専門店、チーズ専門店など、様々な飲食店が充実していた。

占い学の教室の階段「セントポール大聖堂」(ロンドン)

トレローニー教授の教室に繋がる階段として、らせん階段が使われた
トレローニー教授の教室に繋がる階段として、らせん階段が使われた

ロンドンを象徴する歴史的建造物のセントポール大聖堂は、『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』(04)でハリーが階段で見つけた水晶をトレローニー教授に返すため、占い学の教室に戻るシーンで登場した。建物の内部は豪華絢爛、洗練された美しい装飾が施されている。劇中でも、ハリーが歩いた幾何学的なデザインのらせん階段はとても神秘的だった。バイキングによる襲撃やロンドン火災で2度焼失したものの、長い時間をかけて1710年に再建。教会としては世界最大級の大きさを誇り、高さは111m。回廊からはロンドンの美しい景色を360度楽しむことができる。

死喰い人たちに破壊される橋「ミレニアム・ブリッジ」(ロンドン)

 『ハリーポッターと謎のプリンス』(09)の冒頭シーンで登場するミレニアム・ブリッジ
『ハリーポッターと謎のプリンス』(09)の冒頭シーンで登場するミレニアム・ブリッジ

死喰い人によってめちゃくちゃに破壊されたシーン
死喰い人によってめちゃくちゃに破壊されたシーン[c]Everett Collection/AFLO

2000年に開通したミレニアム・ブリッジは、ロンドンのテムズ川に架かる吊り橋。劇中では『ハリー・ポッターと謎のプリンス』の冒頭シーンで、死喰い人たちがこの橋を破壊し、魔法界の脅威が現実世界にも及んでいることが伝わる印象的なシーンとなっていた。橋を渡ってみるととても頑丈で揺れをまったく感じなかったので、死喰い人たちの攻撃がいかに凄まじかったのかが想像される。橋の先にはセントポール大聖堂もあるので、どちらも訪れるのがおすすめだ。

ハリーたちが死喰い人から逃れてきた「ピカデリー・サーカス」(ロンドン)

アンテロスの像があることで有名なピカデリー・サーカス
アンテロスの像があることで有名なピカデリー・サーカス

ハリー、ロン、ハーマイオニーが“姿くらまし”を使って逃げてきたシーン
ハリー、ロン、ハーマイオニーが“姿くらまし”を使って逃げてきたシーン[c]Everett Collection/AFLO

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でハリー、ロン、ハーマイオニーの3人が、ビル・ウィーズリーの結婚式に襲撃してきた死喰い人から逃れるために、“姿くらまし”を使って逃げた先がロンドンの中心地で観光名所としても知られるピカデリー・サーカス。劇中では移動した瞬間に2階建てのバスに轢かれそうになり、冷や汗を掻いた人も多いはず。こちらも魔法界と現実世界が交差するシーンとなっているので、「ハリー・ポッター」の世界をより身近に感じられる場所。


街中でもハリーを発見!「ハリー・ポッター」が親しまれていることが伝わってくる
街中でもハリーを発見!「ハリー・ポッター」が親しまれていることが伝わってくる

今回巡ったスタジオツアーロンドンとロケ地の旅は、実際に映画「ハリー・ポッター」シリーズで登場したセットやロケ地に自分の足で立てるという貴重な体験ができて大満足の旅だった。スタジオツアーロンドンでは「ハリー・ポッター」の世界を表現するためのセットや小道具のこだわりと再現度の高さにとにかく圧倒され、撮影が行われたロケ地は巡り切れないほど各地にたくさんあり、「ハリー・ポッター」という作品のスケールの大きさを実感した。本記事で紹介できたのはほんの一部なので、イギリスを訪れる機会がある方は各所をぜひ巡ってみてほしい!

ハリーが体験した初めてのクリスマスをスタジオツアー東京で!「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」開催
ハリーが体験した初めてのクリスマスをスタジオツアー東京で!「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」開催All characters and elements [c] & ™ Warner Bros. Entertainment Inc. WB SHIELD: [c] & ™ WBEI. Publishing Rights [c] JKR.

そして、世界にわずか2か所しかないスタジオツアーのもう1か所が東京にある。イギリスに行く機会がないという人も、スタジオツアー東京で魔法の世界に飛び込むことができるので、ぜひ一度訪ねてみてはどうだろうか。
スタジオツアー東京では、『ハリー・ポッターと賢者の石』(01)で、ハリーがホグワーツに入学して初めて体験するクリスマスが完全に再現された、クリスマスシーズン限定の特別企画「ホグワーツ・イン・ザ・スノー」が11月9日(土)~2025年1月5日(日)までの期間限定で開催される。MOVIE WALKER PRESS編集部員がイギリスの工房に潜入し、映画制作スタッフたちに本展示の制作秘話を聞いたインタビューも掲載しているから、こちらもチェックしてみてほしい。

取材・文/編集部


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