BE:FIRSTのSOTAとMANATOが、初めて東京ドームに立った日を振り返る。次なるステージは「いい意味でもうストーリーには頼れない」
「楽しみと不安の割合も、映像を見ると鮮明に思い出せる」(SOTA)
――貴重なお話、ありがとうございます(笑)。初のドーム公演が、映画として記録に残ることについてはどう思われましたか?
SOTA「僕は当日の朝、入ってすぐに自分の携帯で会場の動画を撮ったり、メンバーと写真を撮りあったりして、1日限りの初ドームを形に残そうってすごく意識していたんです。その日をこうして作品として残してもらえて、何年後にも見返せることがうれしいと思いました」
MANATO「いままで応援してくれた方たちはもちろん、そうじゃない方も、僕たちがどういう想いを懸けて、どういうプロセスを踏んでドームにたどり着いたかを、すごくわかってもらえるものになると思いました。それに、前回の映画もそうだったけど、すごくパフォーマンスを重視している内容なんですよね。音質もめちゃくちゃいいので、ライブに参加しているような臨場感を楽しんでもらえる。僕たちのことを気になってくれている方にとっては、ライブのチケットを買うよりも気軽で、すごくいい入り口なのかなと思います」
SOTA「MANATOが言ったようにプロセスも描いてくれているから、当時感じていたフレッシュな気持ちも映像に残っているんです。『この場面、何日前から緊張してたな』とか、『このゲネリハで、すでに難しさ感じてたな』とか。あの時は嫌な感情でもあったけど、それを思い出せるのは、映画にしてもらえたからこそだし。だって幕張メッセでリハしている時には、ライブがどうなるかまったく想像できなかったから」
MANATO「全員揃ってなかったしね。『ここのステージが動くから』って言われてもまったく想像できなくて、歩いて移動してたから(笑)」
SOTA「うん。楽しみと不安、その割合も、映像を見ると鮮明に思い出せる。それがすごくありがたいです。それに2時間ちょっとのライブって、俺らも一瞬だったし、ファンもそうだったと思うんですよ。繊細な思い出を形に残せることもうれしいし、ファンも、周りの人に言葉では伝えきれなかったもどかしさを、映画を通して鮮明に伝えられるのってうれしいんじゃないかと思うんです。僕たちの大切な1日が広がっていくことが、本当にすごくうれしいです」
――実際にやるのと映像を見るのと、感覚が違ったシーンはありましたか?
MANATO「見て驚いたのは、(メンバーが登場する際に演出で使っていた)あのカートってあんなにスピード出てたんだなって」
SOTA「(笑)」
MANATO「15km以上出ないようにメーターが付いているんですけど、絶対それ以上出てるよな?みたいなスピードだった」
SOTA「あれ、見てるほうが速く感じるよね?」
MANATO「そう!多分、お客さんは(首を右から左に素早く振って)こうなってる。あんなに速いんだって、意外でしたね」
SOTA「僕は反省点みたいになっちゃうんですけど…。アリーナ規模のライブでは、肉眼でもギリ見えるだろうというアクションをすることもあったんです。でもドーム規模になっちゃうと、お客さんは主にLED画面を見ているんだなということを、反応からすごく感じました。ダンスが伝わり切ってないなって。だから、もっと画面を意識して調節できた場面があったなって思いましたね」
MANATO「反省点やな。俺もめっちゃあった」
SOTA「『ここは声にフォーカスするから、カメラも引きになって抜かれてないだろう』っていうところも、ドーム仕様だと抜かれてて。『うわっ、ここ抜かれてたんだ!』みたいなのがいっぱいありました(笑)」