タランティーノ、カウリスマキが所有する劇場も。映画ファンならいつかは行きたい世界のユニークな映画館を集めてみた

コラム

タランティーノ、カウリスマキが所有する劇場も。映画ファンならいつかは行きたい世界のユニークな映画館を集めてみた

タランティーノが購入したニュー・ビバリー・シネマ&ビスタ・シアター(アメリカ)

タランティーノが所有するニュー・ビバリー・シネマ
タランティーノが所有するニュー・ビバリー・シネマpop culture geek, CC BY 2.0, via Wikimedia Commons

映画館のオーナーとして有名な監督がクエンティン・タランティーノ。彼がロサンゼルスに所有するのが、ニュー・ビバリー・シネマだ。1929年から続くこの映画館は、2007年に前オーナーが亡くなり閉館の危機を迎えたが、もともと常連だったタランティーノが買い取って存続させたという経緯を持つ。

35mmフィルムの2本立てという昔ながらの上映スタイルにこだわった、映画ファンからの信頼も厚いリバイバル館だが、タランティーノが気に入ったという『ガンパウダー・ミルクシェイク』(21)のプレミアの際には35mmのフィルム版を作成して上映が行われた。余談だが、ポール・トーマス・アンダーソンが監督したHAIMのミュージック・ビデオ「Summer Girl」にも登場する。

『サンクスギビング』のプレミアはビスタ・シアターで行われた
『サンクスギビング』のプレミアはビスタ・シアターで行われたThanksgiving Movie(@thanksgivingmovie)のInstagramより

そんなタランティーノが2021年に新たに購入したのが、ロサンゼルスのサンセット大通りに1923年にオープンし、タランティーノ脚本の『トゥルー・ロマンス』(93)にも登場する老舗ビスタ・シアターだ。購入後約3年にわたってリノベーションがなされると2023年末に再開、盟友イーライ・ロスの『サンクスギビング』(23)のプレミアを35mmフィルムで行うなど、こちらの劇場でもフィルム上映のスタイルを取っている。


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