「TikTok TOHO Film Festival 2024」アンバサダーの三吉彩花が縦型映画の未来に期待!「世界に発信するTikTokからスターが生まれてくれたらいいな」

「TikTok TOHO Film Festival 2024」アンバサダーの三吉彩花が縦型映画の未来に期待!「世界に発信するTikTokからスターが生まれてくれたらいいな」

「私自身は作るよりも出演するほうに断然興味があります!」

縦型映画に触れて感じたこと、考えたこととは
縦型映画に触れて感じたこと、考えたこととは撮影/興梠真帆

短編映画制作プロジェクト「MIRRORLIAR FILMS(ミラーライアーフィルムズ)」で「変化」をテーマにした短編『inside you』(21)で監督デビューも果たしている三吉。縦型映画に興味は出たものの、制作するとなると「話は別!」と苦笑い。「グランプリを受賞した『遊園人』の一寸先はおじ監督は、一人で作品を作り上げています。私が以前制作したのは12分のショートムービーでしたが、決して一人ではできなかった作品。本当にたくさんの方々の力をお貸しいただいてでき上がったものなので、一人で作品を完成させるなんて想像がつきません。今回の応募作品のクリエイターの皆さんを心から尊敬しています。私自身は作るよりも出演するほうに断然興味があります!」と、制作の大変さを知っているからこそのコメントもあったが、もし縦型映画で監督に挑戦するなら、大好きな写真を活かしたテーマを選びたいという。「日本だけでなく海外に行っていろいろな写真を撮るのが好き。ただ、人物はあまり撮らずに、景色や色、物質など人の表情“以外”をカメラに収めることが多いんです。チャレンジするなら、人の顔は映らない、例えば、手の表情や足の動き、それに関わってくる色や景色、そういうものなら挑戦できるかも…という想いはありますが、あくまでアイデアで具体的なイメージは正直湧かないです」としながらも、自分がテーマにしたもの、フォーカスしたものが観る側にどのように伝わり、どのような感想を持たれるのかが気になる点だとし、「スマートフォンサイズの縦型だからこそ、抑揚をつけられるおもしろさのようなものがあるのかなとも感じました」と補足した。

縦型の構図をうまく使っていると評価された『遊園人』(一寸先はおじ)
縦型の構図をうまく使っていると評価された『遊園人』(一寸先はおじ)「TikTok」より

縦型ならではのテーマ決めがあり、その可能性は無限大だとも話す三吉。「審査会では『遊園人』は縦型であることをうまく使っていると盛り上がりました。劇中の釣りの描写は縦だからこそうまく見せられるものだし、釣竿が画面の真ん中に来ることによってバランスも取れる。縦型ならではでおもしろいと話題になった作品のひとつです」と審査員すべての票を獲得し、満場一致でグランプリに輝いた『遊園人』の巧さに触れる。

「きみの色」賞を受賞した『僕の春は何色』(モント)
「きみの色」賞を受賞した『僕の春は何色』(モント)「TikTok」より

個人的には映画『きみの色』(24)で描かれる「それぞれの“色”を尊重したい」というテーマをもとに設立された、「きみの色」賞を受賞した『僕の春は何色』(監督:モント)も好きだと明かす。「短くてキャッチー。上手に青春を取り入れていると思いました。いろいろなことを考えさせたり、たくさんの要素があることで魅力的に見える作品も大好きですが、縦型ならではのパッとわかりやすいところ。ちょっと殴り書きのような部分にも、クリエイターの背景が見えた気がしておもしろくて好きだと思いました」。

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