2025年の海外ホラーは“続編”がトレンド！『ミーガン』『ラストサマー』『28日後…』など注目フランチャイズが目白押し

A24やブラムハウス・プロダクションズといった気鋭スタジオの登場によって、近年ひときわ活気付いているホラー映画界。制作費が比較的安く興行的に成功しやすいことなどを理由に、昔からさまざまなホラーフランチャイズが生みだされてきた歴史があるが、今年も注目の続編・リブートホラー映画が多数待機している。

そこで本稿では、まさに2025年のホラー映画界のトレンドとも呼ぶべきホラーフランチャイズの主要タイトルをピックアップし、それぞれの最新情報をお届けしていこう。

大ヒットを記録したホラー映画の続編が大挙に襲来！

3作目となる『MaXXXine』は、1作目の数年後が舞台。主演はもちろんミア・ゴス！[c]Everett Collection/AFLO

すべての写真を見る(15件)

まずは多くのホラー映画ファンが注目を寄せる2つのスタジオの作品から。常に画期的な恐怖のかたちを追求し、優れたオリジナルホラーを次々と世に放ってきたA24。そのなかでタイ・ウエスト監督の「X エックス」シリーズは、当初から続編ありきで計画が進行しており、それぞれ独立した作品として観ることができる一方で、3部作として一つの大きな物語を形成する。

1979年の片田舎の農場を舞台にした『X エックス』(22)、1918年を舞台に1作目に登場した老婦人の若き日を描いた前日譚の『Pearl パール』(22)。そして3作目の『MaXXXine』で描かれるのは1作目から6年後、惨劇を生き残ったマキシーン(ミア・ゴス)を襲う新たな恐怖。北米ではすでに2024年7月に公開され、前2作を上回るスマッシュヒットを記録。まだ日本公開は確定していないが、2025年中にはお目にかかることができるはずだ。

『M3GAN/ミーガン』の続編『M3GAN 2.0』ではどんな恐怖が描かれるのか…「M3GAN/ミーガンブルーレイ+DVD」発売中価格:5280円(税込)メーカー名:NBCユニバーサル・エンターテイメント[c]2023 Universal Studios. All Rights Reserved.

ジェイソン・ブラムが率いるブラムハウス・プロダクションズ作品からは、3本のビッグタイトルが。目玉はやはり、日本でもヒットを記録した『M3GAN／ミーガン』(23)の続編となる『M3GAN 2.0』。ストーリーの詳細は明らかにされていないが、AI人形の恐怖を描いた前作は、かなり意味深なラストを迎えていた。前作のチームがそのまま再結集し、2025年のサマーシーズンに北米公開予定。スピンオフ映画の企画も進行中なので、それに備えるためにも見逃せない一本だ。

また、批評家からもホラー映画ファンからも高い評価を得た『ブラック・フォン』(21)の続編が2025年10月のハロウィンシーズンに、ブラムハウスのホラー作品で最大のヒットを記録した『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』(23)の続編も12月5日(金)の北米公開に向けて着々と進行している。

「死霊館」ユニバースがついにフィナーレ！最後はもちろんウォーレン夫妻の物語に[c]Everett Collection/AFLO

近年のホラーブームを牽引している人気フランチャイズといえば、やはりジェームズ・ワンが生みだした「死霊館」ユニバースだろう。その10作目にして、フィナーレを飾る作品といわれている『The Conjuring: Last Rites』は9月5日(金)に北米公開予定。メインシリーズの前作『死霊館悪魔のせいなら、無罪。』(21)やユニバースの前作『死霊館のシスター呪いの秘密』(23)を手掛けたマイケル・チャベス監督がメガホンをとり、すでに撮影を終えている模様。続報に乞うご期待。

ほかにも、2021年にNetflixで3作連続配信されて話題をさらった「フィアー・ストリート」シリーズの第4弾となる『Fear Street: Prom Queen』が2025年内に配信予定。そして、2024年夏に公開された前日譚『クワイエット・プレイス：DAY 1 』(24)がヒットを記録した「クワイエット・プレイス」シリーズの完結編も開発が進められていると伝えられているが、当初の予定通り2025年に公開できるのかどうか。

往年のホラーファンを熱狂させたあのシリーズがカムバック！