『室町無頼』に『酔拳』『カンフー・パンダ』などなど!思わずマネしたくなる(?)トンデモ修行映画まとめ

『室町無頼』に『酔拳』『カンフー・パンダ』などなど!思わずマネしたくなる(?)トンデモ修行映画まとめ

四方八方から刃物が!刑罰レベルの修行シーンに長尾謙杜が挑んだ『室町無頼』

室町無頼』は混迷する京を舞台にしたエンタテインメント大作。室町時代の末期、飢饉と疫病に苦しむ京を気ままに闊歩する自由人、蓮田兵衛(大泉洋)は、武術の才能を秘めた若者、才蔵(長尾謙杜)を弟子にする。兵法者を目指す才蔵は兵衛に連れられるまま、唐崎の怪しげな老人のもとで修行を積み、六尺棒の使い手として開眼。兵衛が密かに温めてきた壮大な計画にかかわっていく。

兵衛は才蔵を弟子にする(『室町無頼』)
兵衛は才蔵を弟子にする(『室町無頼』)[c]2025『室町無頼』製作委員会

中盤の大きな見せ場が才蔵の修行シーンだ。手始めは琵琶湖畔に浮かべた板の上での訓練。水面に漂う板は不安定で、立つだけでも困難な状態のまま周囲の杭に打ちつけられた無数の釘をピンポイントでねらって、さらに深く打ち込んでいかなければならない。続いては刃物相手の組み手。巨木の枝にひもで吊られた無数の刃物の真ん中に立ち、四方八方から飛び交う刃をかわし続けるという危険極まりない特訓だ。これを易々とこなせるようになると刃物に加えて弓の達人が射る矢が飛んでくるなど、もはや修行を超えた刑罰レベルの難易度。しかし、これを乗り越えた才蔵は凄腕の武芸者へと成長しており、最後の試練である居合の達人や槍使い、巨漢の漢といった強者たちとの休みなしの決闘を難なくクリアしていた。

【写真を見る】琵琶湖畔に浮かべた板の上に乗り、周囲の杭に棒で無数の釘を打ち込んでいく才蔵(『室町無頼』)
【写真を見る】琵琶湖畔に浮かべた板の上に乗り、周囲の杭に棒で無数の釘を打ち込んでいく才蔵(『室町無頼』)[c]2025『室町無頼』製作委員会


クライマックスでも怒濤の大暴れを見せ、背丈を超える六尺棒を振り回しながら宙を跳び、並み居る兵をなぎ倒す才蔵。演じる長尾謙杜は代役を立てずに演じ切ったという。ワンカットで延々と描かれるダイナミックな活躍を、スクリーンで味わってほしい。

文/神武団四郎


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