若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎の秘話を藤巻潤が明かす!

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若尾文子、市川雷蔵、勝新太郎の秘話を藤巻潤が明かす!

12月9日より角川シネマ新宿で始まった特集上映「大映女優祭」初日に若尾文子主演映画『女は二度生まれる』(61)が上映され、藤巻潤をゲストに迎えたトークイベントが開催。藤巻は若尾をはじめ、市川雷蔵、勝新太郎ら名優とのエピソードを明かした。

藤巻は若尾について「とてもじゃないけど雲の上の方」と語った上で「若尾さんは厳しさの中に可愛らしさがあるお芝居をされる素敵な女優さん」と称えた。

『女は二度生まれる』は、奔放な芸者・小えんの切なくも鮮やかな恋模様を描く恋愛ドラマ。藤巻は自身の役柄について「僕は悪っぽいところがある。若尾さん演じる芸者さんを利用して自分も出世しようとする役。いい印象をも持たないと思います」と苦笑い。

川島雄三監督については「川島監督は東宝系の方で厳しい監督だと伺っていたので、俳優として一度はそういう方にピリッと立て直してもらいたいと思いました。そしたらぜんぜん違って、優しく見守ってくださる方で、評判とは違うんだなと思いました」と感想を述べた。

さらに市川雷蔵と勝新太郎についてのエピソードも披露。「雷蔵さんは9時開始となると8時45分までに来てセットで待ってらっしゃる。だから雷蔵さんの時、遅刻は絶対に許されなかった。

でも、勝さんあたりはみんなが支度できてからいらっしゃる。ある時はメイキャップ室で『飲みすぎで目が赤いから撮影中止だと言われ、怒られた』と言われていて。でも『座頭市』ですよ!?ほとんどわからないのに」と言って会場の笑いをとった。

1942年に設立された映画会社・大映は、長谷川一夫、市川雷蔵、勝新太郎、船越英二、田宮二郎、川口浩、京マチ子、山本富士子、若尾文子、中村玉緒、藤村志保、関根恵子(高橋惠子)、渥美マリなど、数多くの名女優を輩出。「大映女優祭」はその設立75周年を記念し、女優が主人公の作品をフィーチャーした特集上映(18年1月12日まで開催)となる。

取材・文/山崎 伸子

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