篠田麻里子、今年の仕事始めは“濡れ場”と告白!「そこで覚悟ができた」
入江悠監督最新作『ビジランテ』の初日舞台挨拶が12月9日にテアトル新宿で開催され、大森南朋、鈴木浩介、桐谷健太、篠田麻里子、入江悠監督が登壇。鈴木と夫婦役を演じた篠田が「2017年の仕事始めがあれ。クランクイン初日の1月4日が、あのシーンだった」と撮影初日に濡れ場を演じたことを明かし、会場を驚かせた。
本作は、父親の死をきっかけに再会した3兄弟が辿る壮絶な運命を描く人間ドラマ。大森、鈴木、桐谷が深い闇を抱えた兄弟の愛憎をリアルに演じるほか、篠田が男を手玉にとる悪女を妖艶に演じている。
入江監督は「オリジナルの脚本を書かなきゃダメになると思った」と本作への思いを吐露。「オリジナル脚本で低予算ということもあって、企画が危なくなったときがあった。『人前では泣くまい』と思って生きてきたのに、そのとき初めて人前で泣いた。完成したことは感慨無量」と感激の面持ちで語った。
さらに入江監督は「僕の想像を超えてくれた。篠田さんもそうですが『こんな芝居をしてくれるんだ』と思ってうれしくて」と熱演を見せたキャスト陣に感謝しきり。鈴木と篠田はカーセックスシーンにも挑んでいるが、鈴木が「篠田さん、あれどうでした?」と意見を聞くと、篠田は「2017年の仕事始めがあれだった。クランクイン初日、1月4日でしたよね」と明かし、会場を驚かせた。
入江監督によると「カーセックスが後半にあると、『いつあのシーンがくるんだろう』と気になっちゃうじゃないですか」と意図的に初日に設定したのだとか。篠田は「初日がカーセックスのシーンだったから、その時点で夫婦になれた。そこで二人、覚悟を決めた感じがあった」と入江監督の演出によって覚悟ができたと話していた。
篠田の女優魂を見た入江監督は「おこがましいですが、篠田さんの持っているこれまでの経歴や頑張ってきたことが、この役だったら120パーセント出せるんじゃないかと思った。AKBの人ってタフな人が多い。打たれ強いだろうと思って何回もダメ出ししました。それがスクリーンに刻まれていると思います」と力強くコメント。篠田は「私を含めて、“覚悟の詰まった映画”」、桐谷も「自分の代表作ができた。絶望的にかっこいい映画」と熱っぽく語るなど、それぞれが自信作の完成に胸を張っていた。
取材・文/成田 おり枝