染谷将太「オリンピックのあとは『空海』で燃えて!」と笑顔

映画ニュース

染谷将太「オリンピックのあとは『空海』で燃えて!」と笑顔

世界的巨匠チェン・カイコー監督が夢枕獏の小説を映画化した『空海―KU-KAI― 美しき王妃の謎』の初日舞台挨拶が2月24日にTOHOシネマズ六本木ヒルズで開催され、染谷将太、阿部寛、松坂慶子、チェン・カイコー監督、主題歌を担当したRADWIMPS(野田洋次郎、桑原彰、武田祐介)が登壇。主人公の空海を演じた染谷が「オリンピックのあとは『空海』で燃えてください!」と熱くアピールした。

本作は、遣唐使として唐へ渡った空海と中国の詩人・白楽天が、怪事件の謎に迫る姿を描くエンタテインメント大作。豪華絢爛な世界が広がる映画について、染谷は「劇場で観ないと損をしますよ。スクリーンでこの迫力とこの感動、深い愛にどっぷりと浸かってほしい。オリンピックも終わることですし、オリンピックのあとは『空海』で燃えてください」と笑顔で語りかけ、大きな拍手を浴びた。

東京ドーム8個分にも及ぶ巨大セットを6年かけて作り上げ、長安の都を再現したことでも話題の本作。約5か月にわたる中国ロケに参加した染谷は「長く仕事をさせていただいていますが、こんな経験をさせてもらったのは初めて。すべてが楽しく、すべてが辛かった」と撮影を回顧。「中国で大きな円卓を囲んで何回も乾杯をした」とカイコー監督との食事会がとても思い出深いそうで、「監督はコミュニケーションを大切にしてくださって、何度も綿密に話し合いながら進めてくれた」と監督とのタッグに感激しきりだった。

さらに染谷は「一生忘れられない作品、現場になった」とかけがえのない経験となったことを告白。「5か月間、夢のなかにいたよう。映画の世界に浸っていた。監督から学んだこともたくさんある。一瞬、一瞬が宝物」と熱を込めていた。

松坂は、その染谷について「『ヨーイ、はい!』は(中国では)こういうんですよなど、染谷さんがいろいろと教えてくださった。お若いのに包容力があって、頼りがいがある。若き日の空海にぴったり」と大絶賛。染谷は「若年寄と言われるんです」と照れ臭そうに話し、会場の笑いを誘っていた。

カイコー監督は「みなさん本当にすばらしかった」とキャスト陣を称え、「突然にセリフを変えたりなど難問も突きつけた。誰も文句も言わずにしっかりとやり遂げてくれた。映画に対するスタンスとはどんなものかを改めて勉強することができた」と感謝していた。

取材・文/成田 おり枝

作品情報へ

関連記事