吉永小百合ブランド強し!120本目のメモリアル作品『北の桜守』ほか、日本映画が好調
3月10日・11日の映画動員ランキングは2週連続の1位となった『映画ドラえもん のび太の宝島』に加え、4作品が新たにランクインするなど、日本映画の好調ぶりが目立つ結果となった。
2位に初登場した『北の桜守』は、吉永小百合の120本目の出演作となる感動ドラマ。北の大地を舞台に母子の絆を描く物語で、土日2日間で動員18万9000人、興収2億1600万円を記録。
ちなみに、119本目の出演作『母と暮せば』(15)は初週2日間の成績が興収2億4400万円、その前作『ふしぎな岬の物語』(14)は初週3日間の成績が興収2億3400万円を記録していたように、今作でも小百合ブランドの強さを改めて実感させる結果となった。
5位に初登場した『去年の冬、きみと別れ』はEXILE/三代目J Soul Brothersの岩田剛典が主演したミステリー。こちらは土日2日間で動員12万3000人、興収1億6500万円を記録するなど、斎藤工や山本美月ら共演者の人気もさることながら、やはり“ガンちゃん”人気が大きな後押しとなったのは間違いない。
8位にランクインしたのは、TVアニメにもなった小玉ユキの人気コミックを知念侑李、中川大志、小松菜奈というフレッシュな顔ぶれで実写化した『坂道のアポロン』。また、本仮屋ユイカの特撮初出演も話題を呼んだ『劇場版 ウルトラマンジード つなぐぜ! 願い!!』が10位に滑り込んだ。
一方、先週発表された第90回アカデミー賞の結果もランキングに影響を与えているようだ。作品賞など4部門受賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』は7位と先週から1つ順位を落としたものの、興収成績は前週比103.7%と右肩上がり。こちらはランク外だが、同じく主演女優賞など2部門受賞の『スリー・ビルボード』の興収も前週比101.1%に。初週をピークに数字は落ちるのが当たり前のなか、大健闘を見せている。
今週末には長編アニメーション賞と主題歌賞の2冠に輝いた『リメンバー・ミー』も公開となるが、果たしてアカデミー賞の結果がどれだけヒットにつながるのか、この後の展開にも注目だ。
文/トライワークス