時給11万2000円!? 藤原竜也や綾瀬はるか出演『インシテミル』撮影終了
藤原竜也や綾瀬はるか、石原さとみ、片平なぎさ、北大路欣也など総勢10人の豪華キャストが集結した『インシテミル 7日間のデス・ゲーム』(10月16日公開)が4月13日にクランクアップ。4月3日に撮影現場が初公開され、出演者による会見を行った。
人気作家・米澤穂信の小説を、『リング』の中田秀夫監督が映画化した本作は、人生の一発逆転を狙う10人の男女が、密室で心理戦を繰り広げるサスペンス。24時間を7日間監視されるだけという彼らの報酬は、時給11万2000円! だが、ゲーム開始の翌日、参加者のひとりが銃殺されてしまう。
「今までに読んだことのない台本で、行間を読み取るのが大変でした」と話すのは藤原竜也。『カイジ 人生逆転ゲーム』(09)など、多くの作品で複雑な役柄を演じていた実力派の藤原を手こずらせた映画となれば、その内容はますます気になるところ。綾瀬はるかも「台本は読めば読むほど面白くなるお話で、人間の極限を感じました」と、緻密なストーリー展開に夢中になった様子。
自らの役柄を「唯一正当な理由で参加した役」だと話す石原さとみは、「真っ当な人物がどのように狂気にかられていくのかを観てほしい」と作品の見どころを語った。
サスペンスドラマの女王・片平が演じる主婦のキャラクターには、“ミステリー好き”という原作にない設定が加わった。片平は「若い人ばかりで緊張しました。みんなすごく優しく接してくれて、年とって良かったなぁと感じました」とベテランの余裕を感じさせるコメント。
また、実生活で昨年再婚した石井正則には、役柄との意外な共通点があった。「妻と別居中の役ですが、私も以前別居した経験がありましたので、とてもリアルな演技ができたと思います(笑)」と自らの経験を生かしたエピソードを披露した。
ホリプロ50周年を記念して製作された本作。出演者全員が主役クラスの顔ぶれという豪華なキャスティングに中田監督のメガホンを握る手も熱くなった。「それぞれの演技の質の違いというか、少しデコボコした感じはものすごく面白いと思いました」と満足気。まったく違った個性をもつ10人の俳優たちがどんな心理戦を繰り広げるのか? 映画の完成が楽しみだ。【Movie Walker】