小栗旬監督、撮影中の苦難を激白しつつも「みんなの最高にいい顔が撮れた」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
小栗旬監督、撮影中の苦難を激白しつつも「みんなの最高にいい顔が撮れた」

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小栗旬監督、撮影中の苦難を激白しつつも「みんなの最高にいい顔が撮れた」

小栗旬、待望の監督デビュー作『シュアリー・サムデイ』(7月17日公開)の完成記者会見が、池袋のみらい館大明の体育館で開催。小栗監督と、小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美が登壇し、監督・小栗旬について、それぞれが熱い思いを語り合った。

本作は、バカで最強の5人の高校生が繰り広げる、痛快でパワフルな青春映画。構想4年、製作1年、足かけ5年をかけた思い入れの強い作品だけに、小栗監督は「僕自身、満足のいく最高の作品ができたと思います」と感無量の表情で挨拶した。

主演の小出恵介は、完成した映画についてこう感想を語った。「いろんな要素を織り交ぜているなと。(小栗)監督の人柄、みんなに対しての愛情が伝わってきました」。鈴木亮平も「疾走感があって、エネルギーがあって、それで格好悪いやつらの話。小栗旬ってこういうのを撮るんだ、いい意味でこんなべたべたな青春映画が好きなのかと。全員格好悪い芝居をしたつもりだけど、全員が格好良く撮れています」と言い、その後も全員が小栗監督への“愛”をアピール。

紅一点の小西真奈美も「女性の目線で言わせてもらえるなら、なんてこの男子たちって素敵なんだろうって。この中に入りたいと思いました。映画は想像を超えるくらい良すぎて、試写を観た後、監督に『よかったです!』と言いに行きました」と手放しで絶賛。

初メガホンをとった小栗監督は、「撮影中、毎日が本当に不安で。現場で頭が真っ白になる瞬間もありました。1日でもいいから雨が降ってくれないかなって思っていたし、そのくらい現場は過酷でした。でも、今は楽しい思い出になっています」とコメント。また「僕が監督をやった意義ってどこにあったんだろうと思ったけど、いい意味での距離感と緊張感があったことで、みんなの最高にいい顔を撮れたのが良かったかなと。俳優陣はスケジュール的にも無理をさせたけど、本当に応えてくれました」と彼らをねぎらった。

折りしも今日は参院選の公示日ということで、映画のテーマでもある「いつか、きっと」にかけて、みんなで「いつか、きっ党」という新党を結成(!?)。大きな垂れ幕に1文字ずつ文字を書いていった。記者から「みなさんが、いつかきっとしたいという公約は?」と尋ねられると、小出から「僕が今度は、小栗監督の代表作を撮ります!」という頼もしい意見が飛び出し、会場からはどよめきが! 小栗監督は「日本にも俳優ユニオンを作りたいです。もっと俳優陣が自由に意見を持ちつつ、責任作りができるように」と、監督・役者の両方の立場にいる今の心境を反映した公約を力強く語った。

とにかく、集まった6人のキャストの口から出たのは、小栗監督の演出や姿勢について褒め称えるコメントばかり。それを聞くだけで『シュアリー・サムデイ』の“観たい度”は数十倍アップ。若手トップスターである小栗旬のメガホンさばきのお手並みを是非とも劇場で観てほしい!【Movie Walker/山崎伸子】

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