柳楽優弥が演じる“土方十四郎”の魅力とは? 映画とdTV、2つの『銀魂』から分析
映画とドラマ、2つの『銀魂』で原作屈指の人気キャラクターである土方十四郎役を演じているのが、1990年3月26日生まれ、現在28歳の柳楽優弥だ。
04年に公開された『誰も知らない』で、映画初出演ながら、是枝裕和監督より主役に抜擢され、第57回カンヌ国際映画祭では当時14歳にして日本人初となる男優賞を受賞。その卓越した演技力は、審査委員長を務めたクエンティン・タランティーノ監督をして「毎日たくさんの映画を観たが、一番印象に残ったのは彼の表情」と言わしめたほど。
その後も、“平成生まれ”かつ“90年代生まれ”という、いわばゆとり世代を象徴するナイーブさを備えた若手俳優として、10代のうちだけで『シュガー&スパイス 風味絶佳』『包帯クラブ』『すべては海になる』などの話題作に主演。10年に結婚し1児をもうけて以降は『クローズEXPLODE』や「アオイホノオ」などでそれまでのイメージを覆すようなキレキレの演技を披露。16年の主演作『ディストラクション・ベイビーズ』では、ふたたび映画賞を席捲し、新境地を印象づけた。
そんな柳楽が演じる土方は、劇中で真選組“鬼の副長”と恐れられる存在でありながら義理人情には弱く、女性に対してはウブな面もみせるという、まさにハマり役。昨年の映画版第1作では“鬼の副長”としての側面を、dTVオリジナルドラマ「銀魂 -ミツバ篇-」(8月25日27時15分より、テレビ東京にて地上波初放送)では、愛した女性に一途な想いを貫く姿を演じ、「銀魂」ファンからも熱烈に支持を受けた。
そして今月17日、待望の続編となる『銀魂2 掟は破るためにこそある』が公開を迎え、前作の初日興行収入比で159%達成、ランキングでは初登場1位という好スタートを切った。本作では第1作よりさらに土方と真選組をクローズアップしており、土方が中心となるエピソード「真選組動乱篇」が映像化された。
真選組に創立以来最大の危機が迫る本エピソードのきっかけとなるのが、土方の些細な異変。局長である近藤の右腕として普段は荒くれ隊士たちをまとめあげ、局中法度を設けてスパルタ指導を行うクールな土方が、あるきっかけから二次元オタクの“トッシー”を名乗り、アイドル&フィギュアの道をまっしぐら。それが真選組だけでなく、将軍をも巻き込む陰謀へ繋がり、江戸中を揺るがす大騒動へと発展していく。
さらに、本日25日から配信開始となったdTVオリジナルドラマ「銀魂2 -世にも奇妙な銀魂ちゃん -」第2話の「土方禁煙篇」では、ヘビースモーカーである土方が禁煙の世界に苦しみ、タバコを求めて奮闘。ドラゴン○ールのキャラクターや、山本美月演じる「銀河鉄道999」のメーテル、矢本悠馬演じる鉄郎も登場し、「銀魂」ならではのギリギリなギャグを楽しめる内容になっている。また、来週9月1日(土)に配信される第3話「幾つになっても歯医者はイヤ篇」でも、土方のコミカルなシーンが描かれるそうだ。