役者によってここまで違う!『007』全シリーズを歴代ボンド&ポスターで振り返る【写真36枚】
故ダイアナ妃のお気に入り!どこか陰のある4代目
『007/リビング・デイライツ』(87)『007/消されたライセンス』(89)の計2作に出演したティモシー・ダルトンは、ムーアのような華やかさはないが、精悍であり、あの故ダイアナ妃に「最も原作に近いボンド」と評された。
そんな4代目の特徴は、どこか陰を感じさせる佇まい。特にその要素が色濃く出ているのが、殺された友人のためにボンドが復讐に走る『消されたライセンス』だ。減圧室での頭部破裂や、粉砕機に体全身が巻き込まれるなど、残虐描写も満載で、シリーズ史上最も“血なまぐさい”作品となっている。
女に弱い一面も!?スマートでパーフェクトな5代目
『007/ゴールデンアイ』(95)から4作品に出演したピアース・ブロスナン。元々は、4代目としてオファーされていたが、当時出演していたテレビ番組の契約に阻まれ、満を持して5代目でようやくボンドを演じることになった。
そんな彼のボンドは、ワイルドなコネリーとチャーミングなムーアのキャラクターのいいところを取ったような、洗練されたオーラと甘いマスクのプレイボーイっぷりが特徴で、ファンの人気も高い。女性に弱く『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ』(99)のソフィー・マルソーなど、ボンドガールに押され気味なところもあるが、1作品平均でおよそ21.25人を殺しており、その強さは文句なし。非の打ちどころがないと言えるボンドだ。
交代当初は非難の声も…物静かなタフガイの6代目
そして現在の6代目を演じているのが、歴代唯一の金髪ボンドであるダニエル・クレイグだ。007の誕生を描いた『007 カジノ・ロワイヤル』(06)や、過去の秘密が明らかになる『007 スペクター』(15)など、どこか重厚な雰囲気の作品が多く、ボンド自身も寡黙でタフ、女性ともあまり肌を重ねないなど、これまでとは一線を画す人物像となっている。
役に抜擢された当初は、その髪色や大きな耳などがイメージに合わないと世界中からバッシングを受けたクレイグ。しかし、そんな批判を跳ね返すかのように『007 スカイフォール』(12)で、世界興収11億ドル超えのシリーズ最高記録を樹立。今では屈指の人気ボンドへとのぼり詰めた。
スターチャンネル「私の愛した007 シリーズ完全放送」では、そんなクレイグ版ボンドの『スカイフォール』を9月15日(土)に無料放送、『スペクター』の字幕版を9月21日(金)、吹替え版を9月22日(土)にTV初放送。以降12月にかけて、歴代24作品と番外編2作品を放送していく。そんな特大企画の皮切りとして、9月1日(土)には、シリーズの字幕監修を手がける酒井俊之氏と映画識者たちが集うスペシャルトーク番組「私の愛した007」も無料放送される。平成最後の大特集となる本企画。心ゆくまで『007』シリーズの世界を堪能してみては?
文/トライワークス
【STAR1】9月1日(土) 午前 11:25
【STAR2】9月1日(土) 夜8:40~ ほか
■『007 スカイフォール』無料放送
【STAR1 字幕版】9月15日(土) 夜9:00~
■『007 スペクター』TV初放送
【STAR1 字幕版】9月21日(金) 夜9:00~ ほか/【STAR3 吹替版】9月22日(土) 夜9:00~ ほか
■「私の愛した007 シリーズ完全放送」(全24作品+番外編2作品)
【STAR2 字幕版】9月29日(土)より 毎週土曜&日曜 夜9:00~ 1作品ずつ連日放送
【STAR3 吹替版】10月7日(日)より 毎週日曜 昼12:00頃~ 2作品ずつ一挙放送
特集URL:www.star-ch.jp/007/