中国大河ドラマ「三国志」試写会に全国から三国志ツウが集結

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中国大河ドラマ「三国志」試写会に全国から三国志ツウが集結

中国で放映が始まるや、視聴率No.1の大ヒットを記録し、日本にも上陸することが決定した大河ドラマ「三国志」。10月27日(水)のDVDレンタルスタートに先駆け、8月9日に特別先行試写会が行われた。

本作はプロジェクト発足から脚本完成まで4年、撮影と編集に2年の歳月を費やし、総製作費は中国ドラマ史上最高の25億円という超大作だ。延べ15万人を超えるエキストラを起用してのリアルな肉弾戦に、『ロード・オブ・ザ・リング』(02)を手がけたスタッフによる特殊効果を加え、“赤壁の戦い”や“官渡の戦い”といった歴史的な戦いを驚異の映像で描く。

イベントは三国志検定の協力のもと、全国の三国志好き観客に迎えて実施。上映開始前には三国志学会事務局長で、大ヒット作『レッドクリフ』(08)の日本語版監修も行い、本作全95話の字幕監修を行った大東文化大学教授の渡邉義浩と、話題のベストセラー「三国志男」著者のさくら剛が登壇した。

渡邉は本作について「今回の『三国志』は非常に新しく、『三国志演義』のみにとらわれていないと思います。順序立てて見るのがやはり一番ですが、一話一話それぞれに見所があり、どのエピソードを見ても楽しめると思います」とコメント。さくらは「中国の方が作られているということで不安なのが、史実に忠実すぎると、スケールが小さくなってしまうのではないかという点です。劉備が飛び越えたとされる檀渓という川は、今まで壮大に描かれてきましたが、実際は幅が2m程しかなかったり、劉備の婦人が自殺を図ったとされる長坂坡の井戸は、実際には直径30cmぐらいしかないのです。また、映像化されると登場する女性は、だいたい美人に描かれているのですが、現地に残っている像などを見る限りでは、実際はそうでもなかったようです(笑)。そのような点が、もし忠実に再現されているとすると不安ですね」と述べると、渡邊が「私は全編見ましたが、心配無用です。スケールはとても大きいし、女性は美しく描かれています」と返し、会場の笑いを誘った。【MovieWalker】

■三国志(各巻2話収録・全95話・全48巻)
<前編>
10月27日(水)レンタル開始 1〜9巻(群雄割拠)
11月10日(水)レンタル開始 10〜16巻(中原逐鹿)
11月26日(金)レンタル開始 17〜21巻(赤壁大戦)
12月セル予定 前編DVD-BOX(価格未定)
<後編>
2011年陽春レンタル・セル予定 22〜48巻
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