鬼才・園子温監督がNetflixと初タッグ!椎名桔平主演「愛なき森で叫べ」制作決定
<監督&キャスト コメント>
●園子温(監督・脚本)
「世界中の人々、これまで私の作品を支持して下さった方はもとより、新たな観客に向けて、残酷でありながらもロマンティックな、全く新しい愛の物語をお届けします。普段からNetflixをよく視聴しており、この作品がどのように受け止められるのか、非常に楽しみです」
●椎名桔平(村田丈役)
脚本を頂いた時には驚きを隠せませんでした。あまりにも可笑しく、あまりにも凄惨で、あまりにも愛おしい物語だと。撮影に入るまで、どこまでこの脚本通りに撮影するのかと、期待と不安が入り混じっての日々でした。村田丈は、詐欺師的な側面があってか、膨大なセリフ量が伴います。しかも村田は、その時々で別人格の様な人間になるので、本来の村田をしっかりと意識しながら多様な村田を演じなければならない。これまでに無いほど手強い役だと実感しています。
園監督とは2度目の作品となりますが、脚本・監督作品は初参加となります。以前から園組に参加したいと強く思っていました。園監督は、ひたすらに映画を愛し、映画が持っている可能性を追い続けている人。現場は基本1シーン1カット撮りなので、役者の感情が継続していきます。園監督は役者に「役をリアルに生きているかどうか」を投げかけてきます。わずかな躊躇も見逃しません。
谷川撮影監督率いるスタッフも、独特の緊張感を保ち続けています。相当にタフな現場ですが、それを上回る喜びを感じています。Netflixオリジナル作品は映画『アウトサイダー』に続く2度目となりますが、世界中の皆さんに届くという事はとても嬉しいですし、現在の日本の文化や、日本人そのものをダイレクトに感じてもらえる機会になればと願ってます。
●満島真之介(シン役)
Netflixが日本に来る前から園監督と、動画配信で世界はどうなるんだろう、という映画の未来の話をしていたので、絶対に参加したかったんです。『ちゃんと伝える』(09)では助監督として現場にいたこともあり、作る側としても深い関わりのある園監督から「一緒に世界でやろう」と言われて、覚悟を決めましたし、未来が見える、希望に満ちあふれた気持ちになりました。
●でんでん(美津子の父役)
某大学のアメリカ文学の教授で、子供の前でも妻を愛撫する男である。その反面子供には非常に厳しい躾をする。そんな人間が一犯罪者の虐待に脆くも崩れてしまう。毎回現場に行くことがたのしみである。現場は活気に満ち溢れスタッフキャストは生き生きしている。日に日に作品が仕上がっていくさまがみえる。
『冷たい熱帯魚』では、加害者初代・村田の鬼畜を演じ、今回は真逆の被害者。台本を読む前からこれは難しいぞと感じた。難しい程にやりがいも大きい。どのような被害者になるか自分自身に興味がある。全世界190ヵ国配信といえばもう地球まるごとだ。園子温監督筆頭にスタッフキャスト一団となって世界を震撼させるぞ!
文/久保田 和馬