蒼井優、竹内結子ら超豪華キャストが『湯を沸かすほどの熱い愛』監督最新作に集結!
<キャストコメント>
●蒼井優(東芙美役)
「私が演じた芙美は、よしておけばいいのにと思うようなことをついやってしまう、でも笑えるほど不器用でもない、というちょっと不憫なタイプの女性です。そんな彼女が30歳を超えて、もう一度家族から学ぶことの大きさが大切なのかなと思いながら演じました。東家のみなさんとの共演はとても光栄でした。お芝居とは何なのかを山崎努さんの御本で学んできた私にとって、まさか山崎さんと同じ画面に入れる日が来るなんて思ってもいませんでした。今思い返しても夢のような時間で、感動の連続でした。松原智恵子さんと竹内結子さんは、お二方が家族でいてくださることが心強く、毎日本当に助けていただいてばかりでした。言葉では言い表せないほど感謝しています」
●竹内結子(今村麻里役)
「クランクインの前に監督が、ひとつの家族として始められるように東家のリハーサル時間を設けてくださったので、安心して撮影に入ることができました。姉妹の会話のシーンの撮影中、監督には『麻里さんがリズムを作ってほしい』と言われていました。私の今までのお芝居ではやったことのない、監督の独特のテンポを指示されたので、新しいものが見られるのでは、と完成を楽しみにしています」
●松原智恵子(東曜子役)
「認知症という暗くなりがちな話を、あたたかでユーモラスに描いた作品です。曜子の優しさと明るさをどうすれば出せるかと悩んでいた私に、中野監督は『明るく軽やかに、だんだん良くなってきましたよ。もう一度やってみましょう』と何度も辛抱強くやさしく“叱咤激励”をしてくださいました。時々落ち込む私に、認知症の夫は無言のあたたかな眼差しを、明るい娘たちはそれぞれ色々な問題を抱えながらも包み込むようなハグを…私自身が介護されて支えられていた毎日でした。そんなやさしい、あたたかな撮影現場でした」
●山崎努(東昇平役)
「原作を読んでいる時、この役のオファーが来るのではないかとの変な予感がありました。その予感があたり、不思議な心持ちがしています。中野監督のことは、前作や脚本に触れるにあたり大変な才能だと思っておりました。実際に現場で一緒に仕事をしても、見事な演出で、感服いたしました。認知症の家族を持つ友人がいるのですが、彼はとにかく『笑うことが大事』だと言います。この作品が何より素晴らしいのは、認知症という扱いにくい題材に対し、おかしみの要素をうまく取り入れてユーモアを失わずに作り上げたところだと思いました」
文/久保田 和馬