安藤サクラ、夫・柄本祐とのW受賞にうれし涙&大照れ!助演男優賞の松坂桃李も「夫婦っていいなあ」
今年で創刊100周年を迎える映画雑誌「キネマ旬報」が主催する「第92回キネマ旬報ベスト・テン」の第1位映画鑑賞会と表彰式が10日、文京シビックホールで開催。日本映画・外国映画・文化映画それぞれの作品賞となるベスト・テン第1位に選ばれた作品が上映されたのち、2018年の映画界を賑わせた作品の出演者や関係者が登壇した。
現在放送中のNHK連続テレビ小説「まんぷく」でヒロイン・福子を演じている安藤サクラは、第71回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞し大きな注目を集めた『万引き家族』で主演女優賞を受賞。また、安藤の夫である柄本佑も『きみの鳥はうたえる』『素敵なダイナマイトスキャンダル』『ポルトの恋人たち 時の記憶』の3作品で主演男優賞を受賞し、夫婦揃っての受賞を成し遂げた。
トロフィーを受け取った安藤は「緊張してうまく話せなくなっちゃった…」と声を詰まらせながら喜びを語り、受賞を知らされた時の心境について「すぐに飛びあがって喜ぶことができなくて…」と述懐。さらに「なんだか(『万引き家族』で演じた)信代という役が、いまだにどんな役だったのか分からなくて、共演者やスタッフの方々にこの場所に導いていただいたという気持ち。なんだかふわふわした気分です」とコメント。
続いて登壇した柄本も、緊張の面持ちを浮かべながら「自分としては受賞の実感はありません、ただ目の前のセリフに立ち向かっていくしかない。けれど、周りの方々が幸せな気持ちになってくれたことは本当に良かったなと思います」と語る。そして「直接報告はできませんでしたけど、今日も家を出てくる時に会場はシビックホールだよと伝えました。なので会場のどこかにいると思います」と、昨年亡くなった母・角替和枝さんへの想いを述べると「母の口癖は“なんでもない日バンザイ”でした。今日くらいは“なんでもなくない日バンザイ”と喜んでくれていると思います」とにっこり微笑んだ。
そんな2人が揃ってマイクの前に立つと「ちゃんとしていなきゃいけないと思うんですけど、こんなお祭り騒ぎなかなかないから…」と、目に涙を浮かべながら夫婦同時受賞の喜びを語る安藤。司会者が柄本にコメントを求めると、すぐさま安藤が割って入り「こういうのはいいんです。男はどしっと構えてくれれば」と母譲りのタフネスで柄本をリード。さらに安藤の父・奥田瑛二から届いたメッセージが読み上げられると、「ここまでくると恥ずかしくなってくる」とはにかむ安藤に対し、柄本は畏まった表情を浮かべる。そして安藤は「『キネマ旬報』が柄本家と安藤家をアレしてるとか、賄賂とか渡したりはしていない、正式な受賞だと改めて報告させていただきます」と会場の笑いを誘った。