【今週の☆☆☆】アカデミー賞でも話題の『ビール・ストリートの恋人たち』、自虐ネタ満載な『翔んで埼玉』など週末観るならこの3本!

コラム

【今週の☆☆☆】アカデミー賞でも話題の『ビール・ストリートの恋人たち』、自虐ネタ満載な『翔んで埼玉』など週末観るならこの3本!

Movie Walkerスタッフが、週末に観てほしい映像作品3本を(独断と偏見で)紹介する連載企画。日常に刺激が足りないという人に映画館で思う存分楽しんでほしい、2月22日(金)から今週末へかけての作品をピックアップ!アカデミー賞でも話題のラブストーリーから、斬新な設定で魅せるサスペンス、自虐ネタで注目のコミックが原作のコメディまで、劇中のキャラクターと共に一喜一憂してしまう感情移入しまくりの作品をピックアップ!

週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!
週末に観てほしい映像作品3本を、MovieWalkerに携わる映画ライター陣が(独断と偏見で)紹介します!

詩的な映像から浮かぶテーマが胸に迫る『ビール・ストリートの恋人たち』(2月22日公開)

【写真を見る】甘いだけじゃないラブストーリー(『ビール・ストリートの恋人たち』)
【写真を見る】甘いだけじゃないラブストーリー(『ビール・ストリートの恋人たち』)[c]2018 ANNAPURNA PICTURES, LLC. All Rights Reserved.

アカデミー賞受賞作『ムーンライト』(16)に続いてバリー・ジェンキンスが挑んだのは、没後30年以上を経てなお大きな影響力を持つ黒人作家ジェームズ・ボールドウィンの小説の映画化。無実の罪を着せられて投獄された青年と、彼の子を妊娠している少女。1970年代のNYを舞台に強く愛し合いながらも引き離される、そんな彼らの苦境が描かれる。愛を語る恋人たちの会話はロマンチックで、ラブストーリーとしての完成度は高い。が、そこはボールドウィン作品、甘いだけでは終わらない。人種差別の現実がそこにのしかかり、スウィートはビターへも転換する。ロマンスの自由を阻む、社会の不自由。詩的な映像から浮かび上がった、そんなテーマが胸に迫る。(映画ライター・有馬楽)

こちらの先入観や予想を根こそぎ覆す『THE GUILTY/ギルティ』(2月22日公開)

耳から得られる情報だけを頼りに誘拐事件解決に挑む!(『THE GUILTY/ギルティ』)
耳から得られる情報だけを頼りに誘拐事件解決に挑む!(『THE GUILTY/ギルティ』)[c]2018 NORDISK FILM PRODUCTION A/S

北欧デンマークから斬新なクライム・スリラーがやってきた。主人公は、日本の110番にあたる緊急通報指令室のオペレーターを務める警官。今まさに誘拐され、車の中に拉致されていると訴える女性からの通報を受けた彼が、その電話の“声”と“音”だけを頼りに事件解決に挑むワン・シチュエーションのドラマなのだ。観る者の想像力を刺激する緻密なサウンド・デザインに加え、あっと驚くひねりの利いた展開も必見。こちらの先入観や予想を根こそぎ覆すそのストーリーは、人間の“罪”というテーマをあぶり出し、ずしりと胸に響くエンディングへと突き進む。映画表現の新たな可能性を切り開いたと言っても過言ではない、濃密にしてスリリングな体験をぜひ劇場で!(映画ライター・高橋諭治)

(笑いすぎて)涙なしには観られない!『翔んで埼玉』(2月22日公開)

『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹監督がまたしても問題作に挑戦(『翔んで埼玉』)
『テルマエ・ロマエ』シリーズの武内英樹監督がまたしても問題作に挑戦(『翔んで埼玉』)[c]2019映画「翔んで埼玉」製作委員会

東京都民に虐げられる埼玉県人を解放せんとする若者たちが、愛と誇りをかけて巨大な権力に挑む-。地名が違えばハリウッド映画にでもなりそうなシリアスな設定に、ローカル感あふれるディスりネタを散りばめた、前代未聞のエンターテインメントが誕生。ハチャメチャな設定に笑いつつ、それを本気で映像化したスタッフとキャストの熱量にやっぱり笑いつつ、観終わった頃にはあなたの心も生まれ故郷への愛に満ちていることでしょう。関東第三位の座を狙う埼玉県人と千葉県人が、県境の流山橋で激突する合戦シーンはもはや壮烈の極み。(笑いすぎて)涙なしには観られない!(映画ライター・ほそいちえ)



週末に映画が観たいけれど、どの作品を選べばいいかわからない…という人は、ぜひこのレビューを参考にお気に入りの1本を見つけてみて!

構成/トライワークス

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