二宮和也と妻夫木聡が初共演で実在の兄弟役に!浅田政志の写真集を映画化
木村拓哉が主演を務めた『検察側の罪人』(18)で若き検事を演じ、第42回日本アカデミー賞優秀助演男優賞と第43回報知映画賞助演男優賞を受賞した嵐の二宮和也が、『ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜』(17)以来の主演を務める映画『浅田家(仮)』の製作が決定した。
本作は“家族でやってみたいこと”をテーマに、様々なシチュエーションでコスプレをして撮影するユニークな家族写真で好評を博し、写真界の芥川賞とも言われる木村伊兵衛写真賞を受賞した浅田政志の写真集「浅田家」と、東日本大震災の津波で泥だらけになってしまったアルバムや写真を洗浄して元の持ち主に返すボランティアをする人々を浅田が2年間にわたって撮影した写真集「アルバムのチカラ」を原案に、オリジナル要素を加えながら写真家・浅田政志の成長を描き出す。
幼い頃から写真を撮ることが好きだった政志は、父・母・兄の4人家族で育つ。写真専門学校を卒業後、地元に戻るも定職には就かずにパチスロ三昧の日々を過ごしていた政志は、もう一度写真と向き合おうと家族を被写体に選び、それがきっかけでプロとしての活動をはじめる。写真家として順調に歩みはじめたものの、家族写真を模索・撮影するうちに「写真ってなんだろう?」と自問するようになる政志。そんな最中、東日本大震災が起こり…。
無茶で自由奔放ながらどこか許せてしまう人間味あふれる主人公・浅田政志役を二宮が演じ、そんな政志をあたたかく見守る心優しい兄・幸宏役には『悪人』(10)や『怒り』(16)など、日本アカデミー賞最優秀賞を2度受賞している妻夫木聡。そしてメガホンをとるのは『湯を沸かすほどの熱い愛』(16)でその年の映画賞を総なめにし、新作『長いお別れ』が5月31日(金)から公開される中野量太監督。
確かな演技力に定評のある2人の実力派俳優と、若き俊英が初めてタッグを組んだ本作。「家族とは何か?」という問いかけと「東日本大震災」という未曾有の天災を通して、この上なく深い感動を与えてくれることは間違いないだろう。『浅田家(仮)』は2020年に公開予定。続報に期待したい。
文/久保田 和馬