岡田准一、二宮和也、松坂桃李…優秀主演&助演男優賞受賞者の笑顔をチェック!
是枝裕和監督の『万引き家族』が作品賞をはじめ、最優秀監督賞、最優秀主演女優賞など最多8部門に輝いた第42回日本アカデミー賞授賞式。ステージでは西田敏行と蒼井優が司会が務め、受賞者がそれぞれに喜びを語った。西田の軽快なトークに導かれてこぼれ話も披露した、優秀主演&助演男優賞受賞者の笑顔をチェック!
『検察側の罪人』で優秀助演男優賞を受賞した二宮は、西田から「まくし立てるシーン。すごかったねえ。あなたは本当にすばらしい俳優さん」と演技の迫力について感想をもらった。二宮は「気負うことなくやらせていただいた。そういう空気を作ってくださるチームだった」と原田眞人監督をはじめ、周囲に感謝を述べていた。また西田から「嵐が終わるということは…」と切り出される場面も。二宮は「嵐は終わらないですから!お休みするだけです!」とすかさずツッコむなど、丁々発止のやり取りで会場を沸かせていた。
また『孤狼の血』で最優秀助演男優賞を獲得した松坂桃李は、襟元がキラキラと輝くタキシード姿で登場。同作で優秀助演女優賞を受賞した真木よう子から「謝りたい」と謝罪されるひと幕もあった。真木が「役に入り込みすぎてしまって、松坂さんの演じた役がすごく憎たらしく見えてしまって。アドリブで蹴ってしまった。本当に申し訳ありませんでした」と言われると、松坂は「うれしかったです」と笑顔で答えて、西田を大爆笑させていた。
『空飛ぶタイヤ』で優秀助演男優賞を受賞したディーン・フジオカは、西田からまじまじと見つめられ「いやあ、完璧ですね!非の打ち所がない」と声をかけられ、「やめてください」と照れ笑い。「長瀬(智也)さんと複雑な関係で、バディものに見えるかもしれないし、ライバルにも見えるかもしれない。人間ぽいなと思いながら演じていました」と役作りについて明かしていた。
最優秀主演男優賞を受賞したのは、『孤狼の血』の役所広司。西田から「すごい役所さんが見れた」と称えられた役所は、「(白石和彌監督に)愛されている。引っ張ってもらった」とニッコリ。共演した松坂桃李について「松坂くんはすばらしい俳優さん。主演男優賞と助演男優賞をかえっこしたいくらい」と最大の賛辞を送っていた。
『散り椿』で優秀主演男優賞を受賞した岡田准一は「木村大作さんの愛を感じた。大作さんのチームはお祭りのよう。みんなでワイワイと進んでいく感じが、とても楽しい」と会場にいた木村監督にメッセージ。木村監督は元気な声で「アカデミー賞もお祭り!」と答え、会場を笑わせていた。
取材・文/成田 おり枝