『タイタニック』にジブリ作品など…“平成”のヒット映画を振り返る!<前編>

コラム

『タイタニック』にジブリ作品など…“平成”のヒット映画を振り返る!<前編>

平成も残すところあと2日となり、まもなく新元号、令和の始まりとなる。そこで今回は、平成の映画史にどのようなヒット作があったのか、興行(配給)収入ランキングを基に振り返り!前半では平成元年(1989年)から平成15年(2003年)までをチェックしていきたい。

いまとは真逆!平成前半は洋画が強かった!

いまでこそ、邦画の方がヒットすると言われている映画だが、平成の前半では洋画がヒット作を連発していた。15年間で、その年の興行収入ランキングの1位を11回も洋画が獲得するなど、邦画を上回る強さを見せていた。

『ジュラシック・パーク』4K ULTRA HD + Blu-rayセットは発売中
『ジュラシック・パーク』4K ULTRA HD + Blu-rayセットは発売中Film TM & [c] 1993 Universal Studios and Amblin Entertainment, Inc. All Rights Reserved

1993年の1位となった『ジュラシック・パーク』(93)や、1998年1位の『タイタニック』(97)、1999年1位の『アルマゲドン』(98)に、2002年1位の『ハリーポッターと賢者の石』(01)など、興行収入100億円超えの作品が、この15年で洋画だけで8本も出ており、うち2本は200億円を超える特大ヒットとなった。

『タイタニック』が世界的ヒットを記録!

【写真を見る】レオ様フィーバーも引き起こした『タイタニック』の世界的ヒット
【写真を見る】レオ様フィーバーも引き起こした『タイタニック』の世界的ヒット[c]2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

特にそれらの作品の中でも、一大ムーブメントを巻き起こしたのが、ジェームズ・キャメロン監督の『タイタニック』だ。当時、珍しく全米公開日とほぼ同じタイミングで封切られたことからも、期待の高さがうかがえたこの作品は、日本歴代2位となる262億円という興行収入やVHSが500万本、DVDが100万本というソフトの出荷本数を記録。

このポーズも懐かしい!平成前半のヒット映画を振り返る!(『タイタニック』)
このポーズも懐かしい!平成前半のヒット映画を振り返る!(『タイタニック』)[c]2013 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

主演のレオナルド・ディカプリオを、メディアが“レオ様”と取り上げ、タイタニックごっこが流行るなど社会現象となった。世界的にも18億3500万ドルという、同監督の『アバター』(09)に抜かれるまで、映画史上最高の興収を記録。さらに第70回アカデミー賞で、11部門受賞しており、これは『ベン・ハー』(59)、『ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還』(03)と並び、史上最多となっている。

1989年から2003年までの興行(配給)収入ランキング1位の作品

1989年:『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』74億円
1990年:『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』95億円
1991年:『ターミネーター2』87.9億円
1992年:『紅の豚』28億円(配給収入)
1993年:『ジュラシック・パーク』128.5億円
1994年:『クリフハンガー』40億円(配給収入)
1995年:『ダイ・ハード3』72億円
1996年:『ミッション:インポッシブル』36億円(配給収入)
1997年:『もののけ姫』193億円
1998年:『タイタニック』262億円
1999年:『アルマゲドン』135億円
2000年:『M:I-2』97億円
2001年:『千と千尋の神隠し』308億円
2002年:『ハリーポッターと賢者の石』203億円
2003年:『踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』173.5億円

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