“スタプリ”声優5人が勢揃い!大人の心にも刺さる“スタプリ”の魅力とは?【後編】
「自分の中のネガティブな感情も、無駄なものではない」
――では最後に、本作の見どころとあわせて、映画を楽しみにされている方々にメッセージをお願いします!
成瀬「間違いなく心が動かされます!100%心がキュンとするし、ラストシーンでは涙が止まらなくなります。私は思い出すだけで泣いちゃいそうです。是非、劇場で楽しんで頂きたいです」
小原「子どもも大人も、みんなが大切にするべきピュアな気持ちを改めて感じられる、確かめられる作品になっています。絆が大事って言うひとつではなくて、人として成長していく上で、すごく大切な部分っていうのをプリキュアが教えてくれるし、ユーマも教えてくれます。観終わった後に、ちょっぴり切ないって気持ちも大切なことだとプレゼントとしてもらうことが出来る作品だなって思っています。だからこそ、子どもだけじゃなくて大人の方々にも観て頂きたいです」
安野「映画では、ひかるたちとはまったく異なる存在のユーマがいて、このユーマとの出会いのお話が伝えているのは、子どもも大人も、自分と全然違うなっていう人やもの、世界との出会いを怖がらずに、もっと世界を広げていこう!自分を広げたその先にはすごく素敵な出会いが待っているんだよってことだと思うんです。出会いには別れがつきものかもしれないけれども、一歩踏み出した先には、きっと素敵なストーリーが生まれるはずだから…。生まれ落ちたこの地球で、いっぱい冒険しようって思ってもらえたら嬉しいです」
小松「今回、ユーマという存在が後輩のような存在に近いと思っています。いままでは自分たちが一番後輩っていう立ち位置だったんですが自分たちよりもまだ生まれたての存在がいて。そんな存在に対して、同じ生命としてどう大切なことを伝えていくのか、成長を見守っていくのかっていうのが描かれています。今までとは少し違うと思うんです。切なく、そして大事なことを教えてくれる物語になっていますので、プリキュアを知らなくても面白いと思って頂ける作品になっていると思います。この作品が『プリキュア』シリーズに触れる初めてだという方々がいてくれたら、嬉しいです。悪と戦うということが今回はメインじゃなくて、大切な存在を私たちで育てて、一緒に生きていくこと。姿かたちが違っても、すごく尊く、同じ命なんだよということを教えてくれます。色々な入り口になってほしいなって思う作品です」
上坂「本当に、プリキュアって沢山シリーズがあるので、いまさら入れないよって人もいるかもしれませんが、このポスターにビビッときたら是非、劇場に!設定も映画の冒頭で説明されるし、映画なので単発の物語です。なので『プリキュア』を、『スタプリ』を観たことがなくても、すんなり入れると思います。あとは、ネガティブな感情=いけないものではなくて、そういう感情はお互いの理解を深めて、絆を紡いでいくことのプロセスなんだっていうところが描かれています。仲良くするって笑顔ばっかりじゃなくて、その人を想って怒ったり、気持ちをぶつけて喧嘩しちゃったり、寂しい思いをすることだって、大事なことなんだって。仲良く=いつも笑顔でいるってことではないんだよと、自分の中のネガティブな感情も、無駄なものではないというか、そういうことを教えてくれると思いました」
地球人と宇宙人、見た目や生まれた文化の垣根を超えて活躍するプリキュアが、“新しいお友だち”であるユーマと世界中を旅して、芽生えた絆や友情から成長していく物語が展開していく最新作。はたして大冒険の先にどんな感動的なクライマックスが待っているのか。大人も子どもも楽しめること間違いなしの「スタプリ」初の単体映画を、是非とも劇場で応援してほしい!
構成/久保田 和馬