「観た後に感想を話し合いたい作品」現役東大生芸人が『空母いぶき』を大解剖!場面写真42枚も一挙公開
――ところで、「コンテンツ全部見東大生」で紹介する作品はどんな風に選んでいるんですか?
「チャンネルを初めて間もなく、とりあえず動画をクリックしてもらわないといけないので、ヒットしている作品ですね。ただ、公開初日に観に行って、このことについてはまだ誰も話していないなという感想が浮かんだら動画にしますが、独自の感想を思いつかなかったら動画にはしません。そこは、一番大事にしているところです」
――YouTubeでは、どういう人たちにメッセージを届けたいと思っていますか。
「映画の感想を話せる人が周りにいない人が、話し相手のような感覚で見てくれると嬉しいですね。僕も自分が観た映画の感想を喋る人が周りにいなくて、それでYouTubeを始めましたから。例えば『ジョーカー』を観たときに、(主人公の)アーサーはめっちゃ自業自得じゃん!と思ったんですけど、そのことを細分化して語っている人があまりいなかったので、だったら動画にしようと思いました。そういう考え方ですね。順番としては」
――大島さんご自身はどういう映画がお好きなんですか。
「情報量が多くて、時系列を凝縮している映画がやっぱり好きですね。なので、『フォレスト・ガンプ 一期一会』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のような、1人の人間の人生を描くような作品にハマることが多いです。『空母いぶき』は、それらの作品とはタイプは違いますが、いろいろなトピックが入っていたから、その点でも楽しかったです」
――日本映画でお好きな作品は?
「僕、『藁の楯 わらのたて』がめちゃくちゃ好きです。大沢たかおさんが演じられた警視庁のSPが、遵法精神を貫く勇者みたいなキャラクターで、それを邪魔するモンスター級の殺人犯を藤原竜也さんが演じてます。しかも、その殺人犯がどんどん強くなっていくゲームみたいな話なんです。最後は自分自身の愛がラスボスになっていて、自分の遵法精神と激突する展開なんです。リアリティは全然ないし、藤原竜也さん演じる凶悪犯があんな風に野放しになるわけないだろう? とか、ツッコミを入れようと思えば幾らでもツッコミを入れられるんですけど、テーマを浮き彫りにさせるためにリアリティはある程度下げて、さあ、みんなで考えよう!というスタンスをとっているあたりは『空母いぶき』にとても似ています。ツッコミを入れずに楽しもう。そう思って1度乗っかっちゃえば、めちゃくちゃおもしろい。僕の好きな映画では、そこが一番『空母いぶき』に似ているような気がしますね」
取材・文/イソガイマサト
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