『ミスター・ノーバディ』ドルマル監督「お金をかけずに撮る方法は自分が出演すること」

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『ミスター・ノーバディ』ドルマル監督「お金をかけずに撮る方法は自分が出演すること」

2092年の近未来を舞台に、運命が次々と変わっていく男の人生を描いたSF作品『ミスター・ノーバディ』(4月30日公開)にジャコ・ヴァン・ドルマル監督がカメオ出演していることがわかった。

118歳のニモが死を目前に自分の人生を振り返るのだが、いったい彼が本当に歩んだ人生はどうだったのだろうか。12通りにも分かれる人生の可能性を奇跡のような美しい映像美と壮大なスケールで描いた本作は、今年2月に開催されたマグリット賞(ベルギー版アカデミー賞)で6部門を制覇し、海外でも好評を得ている。

監督は劇中で、“ブラジルでゆで卵をゆでているみすぼらしい男”としてカメオ出演しているそうだ。カメオ出演の大きな理由として、総制作費に50億円もかかってしまったため、役者を立てて撮影することができなくなり、困っていたところ、「お金をかけずに撮るなら自分でやれば良いのでは」と思いついたという、まさに苦肉の策だったらしい。

まもなく公開を迎える本作。巨匠アルフレッド・ヒッチコックばりにカメオ出演している監督の演技力は、是非劇場で確かめてもらいたい。【Movie Walker】

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