菅田将暉、横浜流星、吉沢亮…最旬俳優がズラリ!10年代のライダー&戦隊出身俳優を振り返り!
千葉雄大や飯豊まりえも元戦隊ヒーロー!?“カラー”を問わない活躍っぷり!
続いて戦隊シリーズ出身俳優を振り返っていきたい。2009〜10年にかけ放送された「侍戦隊シンケンジャー」では志葉丈瑠/シンケンレッド役で松坂桃李がレッドを務めている。同作後は12年のNHK連続テレビ小説「梅ちゃん先生」に出演するなど早くからコンスタントに活躍していた松坂だが、ここ数年は俳優としての殻を破った感があり、女性とひたすら肌を重ねる娼夫役を体当たりで演じた『娼年』(18)や暴力的なベテラン刑事に振り回される新人刑事を体現した『孤狼の血』(18)、エリート官僚の葛藤を熱演した『新聞記者』(19)などに出演し、神がかった演技を披露している。
2010〜11年に放送された「天装戦隊ゴセイジャー」でアラタ/ゴセイレッドを演じた千葉雄大にも言及したい。他にはない中性的な雰囲気と童顔ルックスで、学生役などに多く出演してきた千葉は、2020年には久しぶりの主演映画ととなる『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が2月21日(金)に公開。前作で事件を解決に導いた刑事・加賀谷を引き続き演じている。
2011〜12年の「海賊戦隊ゴーカイジャー」のジョー・ギブケン/ゴーカイブルー役でお茶の間の人気者となった山田裕貴も飛ぶ鳥を落とす勢いで活躍中。17年は10本以上もの映画に出演するなど、作品規模を問わないバイプレイヤーっぷりも魅力に。その名を一躍知らしめたのが「HiGH&LOW」シリーズの村山良樹役だ。不良高校のトップを全力で演じ熱い支持を獲得した。19年には村山たちにスポットを当てた『HiGH&LOW THE WORST』が公開されている。2020年は『嘘八百 京町ロワイヤル』(1月31日公開)や『燃えよ剣』(5月22日公開)が控えている。
2013〜14年の「獣電戦隊キョウリュウジャー」では、弥生ウルシェード/キョウリュウバイオレットを飯豊まりえが演じていた。『暗黒女子』(17)、『いなくなれ、群青』(19)など学園ものを中心に経験を積んできたほかモデルとしても活躍。そんな彼女の美しいビジュアルが恐怖で歪むのが…小説家の乙一が監督を務めるホラー『シライサン』(1月10日公開)。初主演作で飯豊がどんな表情を見せるのか注目!
2014〜15年にかけて放送された「烈車戦隊トッキュウジャー」からはライト/トッキュウ1号を演じた志尊淳を輩出。ドラマ「きみはペット」(17)や『帝一の國』(17)でそのかわいらしいルックスを活かした役や、『走れ!T校バスケット部』(18)でのバスケットボールに青春をかける高校生役で人気に。一方で、『潤一』(19)では女性を虜にするミステリアスな男性を演じ初ヌードにも挑むなど、俳優として大きく進化中。2020年は『一度死んでみた』にも出演している。
同じく「トッキュウジャー」からは、ヒカリ/トッキュウ4号役の横浜流星が今年大ブレイク。ピンクヘアが強烈だったドラマ「初めて恋をした日に読む話」でブレイクすると「Yahoo!検索大賞2019」の俳優部門に選ばれるなど、ここ1年で大きく飛躍。映画でも『愛唄 -約束のナクヒト-』(19)、『チア男子!!』(19)など今年だけで3本で主演を果たした。2020年も吉高由里子とW主演を務める『きみの瞳が問いかけている』(2020年秋公開)など、まだまだ勢いは止まらなさそうだ。
このほかにも、「仮面ライダーゴースト」(2015~16年放送)出演の磯村勇斗や、「特命戦隊ゴーバスターズ」(2012~13年)の小宮有紗、「獣電戦隊キョウリュウジャー」(2013~14年)の竜星涼など多くの人気俳優を輩出している。2020年代もこの2つの人気シリーズから新たな才能が登場し続けるのか、その動向から目を離さないでほしい!
文/トライワークス
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